Microsoftのヒートマップツール「Clarity」を使ってみた

アナリスト 深堀

この記事はミツエーリンクス Advent Calendar 2020 - Adventarの11日目の記事です。

Microsoft Clarityの公式サイトで提供されているデモのキャプチャ

Microsoft Clarity とは?

2020年10月より利用可能となった、Microsoft製無料ヒートマップツールです。公式ヘルプより、下記のように紹介されています。

Clarityはユーザー行動分析ツールであり、ユーザーがWebサイトをどのように操作しているかを理解するのに役立ちます。サポートされている機能は次の通りです。 ①セッションのレコーディング ②ヒートマップ ③機械学習によるインサイト機能

Microsoft Clarity

Microsoft Clarityの特徴

特徴としては、公式にもある通り、セッションのレコーディング機能を搭載していることと、セッション数の上限などが(今のところは)存在しないこと、またGAとの連携ができること、一番大きなところとしては、やはり月額課金などの費用がかからないことが挙げられます。

グローバルナビゲーションに設定を除き3つのメニューがあり、それぞれを操作していきます。

Dashboard

Microsoft Clarityのダッシュボード

デッドクリック率(クリッカブルでない領域をクリック、またはタップした割合)、クイックバック率などの分析といったようにサイトの状況がわかりやすくダッシュボード化されています。 人気のあるページやリファラ、ブラウザの割合などアナリティクス的なデータもあり、 サイトの状況把握のためのデータがそろっていて使いやすい印象です。

Recordings

Microsoft Clarityのレコーディング機能

特定のセッションをトラッキングし、タップ、クリック、スクロールなどの軌跡を動画として再生できる機能です。

再生して1つ1つ検証するのは大変かもしれませんが、クリックやデッドクリックなど、特定のイベントが発生した場合、わかりやすいようシークバー上でマーキングされており確認しやすくなっています。

レコーディング機能 シークバーのマーキング

Heatmaps

Microsoft Clarityのヒートマップ機能

PC、タブレット、スマートフォン表示別に切り替えることができます。キャプチャは当社サイトのトップページのヒートマップです。 クリッカブルでない空間に対し、複数のセッションでタップされていることがわかります。 改善すべきポイントとして、アナリティクスなどとは違った角度から検討する要員として役立つことと思います。

クリックされた要素ごとにリスト化され、どの要素が一番クリックされたのか?また想定とは違った利用状況である要素はどこか?といった情報もひと目でわかります。

Microsoft Clarityのヒートマップ機能、要素別をリスト化

※スクロール深度計測機能は、まだ実装されていない模様です

未実装の機能

まとめ

しばらく試用してみての感想です。

Good

  • 画面数や記録に制限がなく、気軽に使える
  • 無料である
  • レコーディング再生のユーザー行動の軌跡の追跡が視覚的にとてもわかりやすい

Bad

  • 社内や関係者のアクセスをIPなどでフィルタリング、除外する機能がついていない

未実装の機能や他のヒートマップツールには実装されていてClarityにはないものなどもあり、まだまだ発展途上といった状況ですが、無料で利用でき、制限もいまのところないようです。ヒートマップを導入してみたい、でもランニングコストや導入コストがネックになっている...という方は、ぜひこの機会に導入してみてはいかがでしょうか?