変わり続ける環境で、Webサイトの品質をどう保つか
X-tech推進本部 副本部長加藤 健志当社は2026年9月2日、「Webサイト監視」サービスの提供を開始しました。公開したWebサイトの障害や不具合に、利用者からの問い合わせより先に気づく運用を支援するものです。
Webサイトの監視は、新しい考えではありません。公開したあとに障害や不具合が起きうる、という前提は以前からあります。変わってきているのは、Webサイトを取り巻く環境が変わるスピードです。その変化は、サイトの内部と外部の両方で起きています。
内部の変化
開発にAIを使うことは、珍しいことではなくなりました。当社でも、情報設計、デザイン、コードレビュー、自動テストなど、公開前のさまざまなプロセスでAIを使っています。企画から公開までのリードタイムは、少しずつ、確実に短くなってきています。
開発のスピードが上がれば、変更のサイクルも短くなります。新しい機能の追加だけでなく、既存機能の改善や、内部の構成変更もこれまで以上の頻度で行えるようになります。
変化そのものは、Webサイトをより良くしていくために必要です。一方で、機能や変更が増えるほど、守り続ける対象も増えます。今ある機能を正常に保ちながら、新しい変更を重ねていく運用は、容易ではありません。
外部の変化
変化は、自社のサイトの中だけで起きるものではありません。
Webサイトで使っている動画、地図、決済といった外部サービスも、それぞれ独自のサイクルで更新され続けています。外部サービスの仕様が変われば、自社のページに手を入れていなくても、それまで動いていた機能が動かなくなることがあります。世界中で起きている内部の変化が、他者にとっては外部の変化として返ってきます。
Webサイトが表示されるブラウザーも変化し続けています。Google Chromeは2026年9月、安定版のリリースサイクルを4週間から2週間へ短縮しました。ブラウザーベンダーは後方互換性を重視しており、更新のたびに既存のWebサイトが影響を受けるわけではありません。それでも、セキュリティやWebプラットフォームの進化に伴って、これまで使えていた機能が非推奨になったり、ブラウザーの挙動が変わったりすることはありえます。
さらに、AIクローラーやAIエージェントによるアクセスが加わり、Webサイトへのアクセスパターンも変わり始めています。短時間に多くのページへアクセスしたり、キャッシュされていないコンテンツを広く取得したりすれば、サーバーへの負荷が高まることもあります。
公開後の品質も、確認し続ける
Webサイト制作では、設計、レビュー、テストなど、公開までに多くの品質確認を行います。それはこれからも重要です。
一方で、ここまで書いてきたように、Webサイトをとりまく環境は変わり続けます。だとすれば、品質管理も、その後の運用までつなげて考える必要があります。公開前に品質を作り込み、公開後は実際の状態を継続して確認する。その両方を一連の品質管理として考えることが、重要ではないでしょうか。
当社が提供する「Webサイト監視」は、当社が構築したサイトに限りません。すでに公開されているサイトへ、監視から入ることもできます。
サイトが閲覧できるかだけでなく、利用者のブラウザー上でエラーや操作上の不具合が起きていないか、という2つの軸で継続的に監視します。閲覧はできているのに、JavaScriptエラーや外部サービスの障害によって操作だけができない、といった不具合にも気づきやすくします。
監視の設計から設定、検知後のお客様への報告までを当社が担います。専門の監視担当者を社内に置かなくても、問題に早く気づき、事実に基づいて説明できる運用体制を構築できます。
ご関心がありましたら、サービスに関するお問い合わせからぜひお問い合わせください。
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