CAPTCHAのW3Cノートについて

アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)

Updated CAPTCHA Note Published | W3C Blogで告知されているように、W3C Working Group NoteであるInaccessibility of CAPTCHAが2019年8月23日付けの文書として更新されました。2005年にW3C Working Group Noteとして発行されて以来、14年ぶりの更新となります。

従来のCAPTCHAはユーザーがロボットでないことを確認するために画像にノイズを加えた文字を埋め込み、ユーザーに読み取らせるものですが、Webアクセシビリティの観点から問題があることが知られています。また、ロボットの画像認識能力の向上に対抗して、より難解な画像を用いるサイトもあります。その結果、正規のユーザーにも判読が困難になることがあり、結果的にサイトにアクセスできなくなることがあります(参考:IPA セキュア・プログラミング講座 CAPTCHA)。

その一方で、ロボットと人間を判別する様々なアプローチが開発されてきています。その中で最も有名なものの1つがGoogleのreCAPTCHAですが、このW3C Working Group NoteではreCAPTCHA v2とv3を含めた、次のようなアプローチについて有効性とアクセシビリティの問題について検証しています。

  • CAPTCHAゲームやロジックパズルを含む、伝統的な視覚・音声CAPTCHA
  • ハニーポット
  • 生体認証
  • プルーフ・オブ・ワーク
  • ヒューリスティック
  • PKI証明書

なおこの文書には結論として4章のConclusionが用意されています。概要を知りたい方は、この章だけ読んでみるのもよいかもしれません。