アメリカの大手飲食品メーカーMondelez Internationalは、リニューアルしたグローバルWebサイトで、訪問者が最も目にするであろう場所に、ブランドの沿革を掲載しています。

(この記事は、2020年4月7日に公開された記事「Mondelez International : Brand new history」の日本語訳です。)

Mondelez Internationalのサイトの画面キャプチャ

The Site(実際に行われたこと)

アメリカで人気のお菓子ブランドをいくつも所有しているMondelez Internationalは、最近リニューアルしたグローバルWebサイトの「Our Brands」カテゴリーで、各ブランドの沿革を掲載しています。

「Oreo(オレオ:クッキー)」、「Philadelphia(フィラデルフィア:クリームチーズ)」、「Tang(タン:粉末ドリンク)」などのブランドページには「history (沿革)」というパネルがあり、ブランドの創設から現在までをインタラクティブなタイムラインで表現しています。

たとえば「Oreo (オレオ)」の場合、創設年である1912年には、次のテキストを掲載しています。 ―― 最初期のOreoは、ニューヨーク州マンハッタンのチェルシーマーケットベーカリーで生産し、缶で販売していました。

ほかにも、商品名の変更や新商品の販売開始、グローバル展開などの沿革を紹介しています。Oreoの沿革は2012年まで続き、その2012年には次のテキストを掲載しています。 ―― Oreoの100歳の誕生日を祝福します。そして、童心に戻ってお祝いしましょう。

The Takeaway(ここから得られる知識)

訪問者が最も見つけやすい場所に、企業の沿革などの魅力的なコンテンツを配置することは、とても良いアイデアです。

過去の実績を活用して、たとえば「私たちは独創的で、常に社会的責任を果たしてきました」というようなメッセージを発信したい企業にとって、ブランド沿革を掲載することは正しい手法といえます。

Mondelez Internationalの「Our Brand」カテゴリーにアクセスする顧客や求職者、そのほか訪問者の多くは、ブランドの沿革を探していないかもしれません。しかし、興味深い情報や有用な情報を、そこで見つける可能性があります。

ブランドの沿革を公開しても、一般的な企業の沿革が不要になるわけではありません。2つの沿革は、相互リンクを使って互いに補完し合うべきです。

https://www.mondelezinternational.com/

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