Google アナリティクス4 がリリースされました
現在、Google アナリティクス（GA）にログインした際、Google アナリティクス4（GA4）プロパティの作成がなされていなければ、以下のアラートが表示されるようになっています。
※すでにベータ版として提供されていた「App＋Webプロパティ」を過去に作成されていれば、そのプロパティは自動でGA4のプロパティへ置き換えられている模様
また、管理→プロパティのカラム上でも、最上段に「GA4へのアップグレード」というメニューが常設されています。
GA4へは早急に移行すべきなのか
このように、GAにログインした際にたびたびGA4へのアップグレードや使用を促すメッセージを目にすることになるため、すぐに移行すべきなのか？という疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
結論としましては、少なくとも現在お使いのユニバーサル アナリティクスのプロパティから無理に移行する必要はないように思います。
「アップグレード」は移行のことではないようです
というのも、上記で紹介したアップグレードを選択したとしても、現在のプロパティ設定を引き継いで新しいものに引き継がれるわけではなく、新しいプロパティを作成するように促されるだけです。
つまり、GA4のアップグレードとは新しいGA4プロパティを作成するだけなので、現在利用中のプロパティには全く影響がありません。
実際にアップグレードを選択して進めていくと気づくのですが、「現在の設定を引き継いで、旧プロパティが停止する」ようなメニューはありません。 押すまでどうなるか想像しづらいので、どうしても現在の計測に影響が出てしまわないか心配で押せてない方が大半だったのではないでしょうか。
ユニバーサル アナリティクス（以前のアナリティクス）用コードは、現在も新規発行できます
現在、プロパティの新規作成を行うと、GA4用のコードが案内されるようすでに切り替えられており、旧来のユニバーサルアナリティクスのコードは表示されませんので、一見すると新コードしか新規発行できないように見えるのですが、ご安心ください。
ユニバーサル アナリティクスの新規発行メニューは、「詳細オプション」に隠れています
新規プロパティの作成画面の下部に「詳細オプションを表示」というリンクが設置されており、そちらを押下いただくと「ユニバーサル アナリティクス プロパティの作成」というメニューが展開されます。この画面で旧来のアナリティクスのコードのみを発行することが可能です。適宜ご利用ください。
旧来のGAとGA4の違い
新しいGA4はイベントベースで計測を行い、今までカスタムして実装しなければ計測できなかったスクロール深度やタップのイベントなどを、特に追加設定せず記録できるようです。
計測のロジックががらっと変わるであろうGA4ですが、興味のある方は「並行稼働」させておくとあとからいろいろ検証できてよいかもしれません。