ランディングページの"表示回数"には注意が必要!セッション数との違いは?

アナリスト 秋元

GA4でユーザーがランディングしたページとその数を計測する際、指標は「表示回数」と「セッション数」どちらを見ればよいのか?という質問をいただくことがあります。
一般的な「表示回数」と「セッション数」の違いを理解していても、ランディングページにおいては例外があるので注意が必要ですので、詳しく解説していきたいと思います。

GA4における表示回数とセッション数の違い

「表示回数」と「セッション数」この2つの定義はGoogle公式では下記の通りです。

表示回数

ユーザーが閲覧したモバイルアプリのスクリーンまたはウェブページの数。

セッション数

ウェブサイトまたはアプリケーションで開始されたセッションの数。セッションとは、ユーザーがウェブサイトまたはアプリケーションを操作する時間のことです。
[GA4] アナリティクスのディメンションと指標

簡単に言い換えると、「表示回数」はサイトやアプリのページ(スクリーン)が閲覧された回数、「セッション数」はサイトやアプリに訪問された回数ということです。

よくあるケースとして「ページパス」をディメンションにして「表示回数」と「セッション数」指標として設定することで、下記のようにページパスごとの「セッション数」と「表示回数」が閲覧できるようになっています。

ページごとのセッション数と表示回数

例としてGoogle Analytics4 デモアカウントを使用してみていきます。

ページごとのセッション数と表示回数のレポート

合計のセッション数が463,157で表示回数が2,833,697となっており、これは1度の訪問に対して、何ページか見ているため、表示回数がセッション数より多くなるからです。

ここまで把握した上で、ランディングページの分析に話を戻しましょう。先ほどはページパスをディメンションとした時のお話でしたが、ランディングページをディメンションにした時、1つの疑問が生まれます。

ランディングページを閲覧するのは1回のセッションで1度なので、ランディングページの「セッション数」=「表示回数」になるのか?ということです。

ランディングページの「表示回数」と「セッション数」は同じ値?

ランディングページの「表示回数」と「セッション数」は同じ値になるのか?について、検証してみます。検証にあたり下記の探索レポートを作成しました。

  • ディメンション:ランディングページ
  • 指標:表示回数とセッション

ランディングページごとのセッション数と表示回数

ランディングページごとのセッション数と表示回数のレポート

その結果を見ると合計のセッション数は633,022で、表示回数は3,908,410となり、ランディングページのセッション数と表示回数は等しくなりませんでした。そこでランディングページのディメンションを消して、素の表示回数を確認してみます。

サイト全体のセッション数と表示回数

サイト全体のセッション数と表示回数のレポート

セッション数は633,022で、表示回数は3,908,410となり、ディメンションにランディングページをいれていた時と値は一致します。しかしここで表示回数が一致していることについて、つまり「サイトでページが表示された数」=「ランディングページの表示回数」には違和感があります。
ランディングページは1回のセッションで1回しか表示されないはずなので、「サイト全体の表示回数」と「ランディングページの表示回数」が一致すると全てのユーザーが1ページも回遊していないことになってしまいます。

ランディングページの表示回数とは?

では「ランディングページの表示回数」とは何をカウントしているのか?下記のレポートによって確認します。

検証内容

  1. ランディングページをディメンションにして、任意のページである"/Google+Redesign/Lifestyle/Drinkware"の「表示回数」を確認すると220,440件である。
    任意のページにおけるランディングページの表示回数レポート
  2. セカンダリディメンションにページパスを追加。
  3. ランディングページの列は全て"/Google+Redesign/Lifestyle/Drinkware"だが、ページパスの列にはそれ以外のページも表示されている。
    ランディングページとページパスの表示回数レポート
  4. 合計の表示回数を見ると220,440件で、1で確認した"/Google+Redesign/Lifestyle/Drinkware"におけるランディングページの表示回数と一致している。

このように「ランディングページの表示回数」の内訳にはランディングページの表示回数だけでなく、ランディング後に閲覧したページの表示回数が含まれています。

結論

ランディングページの表示回数とはランディングページの表示回数+ランディング後に閲覧したページの表示回数です。
ディメンションにしたランディングページが表示された回数ではないので注意が必要です。

従って、あるページが何回ランディングされたのか確認したい場合、ランディングページをディメンションに「セッション数」を見ます。
ランディングした後にどれくらい他のページも含めて閲覧しているのかを確認する場合、ランディングページをディメンションに「表示回数」を見るとランディング後にもサイト回遊が行われているかがわかります。

まとめ

GA4にアップデートされ、探索レポートを使用し、多くのディメンションと指標を組み合わせたカスタムレポートを作成する機会が増えてきているかと思います。そうして独自のレポートを作成したときに浮かび上がってくるデータが想定しているデータなのか判断する必要があります。迷った時には今回のようにぜひ自身で検証してみてデータの意味を正しく理解できるように挑戦してみください。