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「層別」について


品質管理スタッフ 小稗

層別という言葉は、Web制作の現場ではあまり使われない言葉かもしれません。今回はこの品質管理の用語を取り上げてみたいと思います。

層別とは

層別とは、統計的品質管理の基本に位置付けられるQC7つ道具の1つで、業務上得られたデータをグループ分けすることを指しています。

一般的には、原料、機械、ひと、時間などの要素に注目してグループ分けすることによって、製造プロセスのどこに品質低下の要因があるかを見つけることが目的になります。この考え方自体は、層別という用語で理解していなくてもなじみやすいものかもしれません。

では、Web制作の検品プロセスで発見するさまざまな問題について、具体的にどうやって層別化に取り組むのか。そこで戸惑うことになりました。

出来合いのメソッドは期待できない

品質管理の書籍などでは概念的な説明を読むことができます。しかし、どう層別化すると妥当なのか、具体的な考え方や手順はなかなか目にすることができませんでした。おそらくですが、取り扱う製品や業務プロセスごとに生じる問題は相当にユニークであるため、特定のメソッドを使いまわすことが難しいためと推察しています。

そうすると、どうデータを取りどう層別化するかは自分たちで工夫することが必要になってきます。

有効な層別化に必要なこと

こうしたユニークな分析を可能にするためには、少なくとも取り組むスタッフに該当業務に関する理解と経験が不可欠と考えました。業務プロセスについて原則を理解するのにとどまらず、さまざまな例外を経験していることで初めて、具体的な業務の仕分けが可能になるものと思います。

直接業務に携わっていないスタッフの場合、分析対象のデータの意味をひとつひとつ追うことから始めなければならず、まとまった分析までに時間を要してしまうはずです。理想の層別化された状態をイメージし、逆算してどうデータを残していくのか、という考え方も重要と思いましたが、この逆算にも分析当事者に経験のストックを要します。

自己分析的な視点が望ましいと感じ始めた一方、そのためには自分たちの業務内容をうまく言語化していくスキルも必要になります。言語化されない経験は暗黙的に各自の理解にとどまってしまい、客観的なデータの取り扱いには結び付きにくいはずです。

層別は品質管理部スタッフ全員で

そこで先日、層別に必要となる「業務内容をうまく言語化していくスキル」を伸ばしていくために、部内でブレーンストーミングを実施してみました。

「もし検品に関する現行の社内ルールがなくなったら」というテーマで、普段の業務がどのように滞るのか、どのようなリスクがあるか、反対にメリットはないか、など思いつくまま意見を出してもらいました。自分たちが普段取り組んでいることの言語化ですね。

その後、出た意見を全員で層別化してみました。やはりといいますか、全員で戸惑う時間が生じました。現在、品質管理部に配属されて間もないスタッフもいますので取り組み自体にハードルの高さも感じていましたが、程なくいくつかキーになる意見が出てざっくりとしたグループ分けができました。

1件1件の検品はユニーク、かつ部門スタッフで分担して取り組んでいますので、スタッフ全員、問題点を見つけ出す着眼点をもつことが理想と考えています。その意味で、エクササイズとしてはよい手応えが得られました。

引き続き層別化=問題抽出へ取り組む

日々のWebページ検品業務からどういった問題を抽出し、業務上の問題解消につなげるか。データの層別化にたけていくことの要旨はここにあると理解しているところです。今後は具体的な業務データを用いての分析に取り組んでいこうと思っています。