Firefox 141.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン141.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 141.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンでは、ローカルAIモデルを用いてタブを整理する機能が展開(プログレッシブロールアウト)されました。この機能は、類似のタブを特定のうえ自動的にグループ化したり、グループ名を提案するものです。詳細はHow to use AI-enhanced tab groups | Firefox Helpにあります。
また本バージョンにおいては、ブラジルやスペインと並び、日本向けにもフォーム上で住所を自動入力する機能が利用できるようになりました。住所のフォーマットは国ごとに異なるものですが、本機能により日本国内の住所も自動で入力可能となっています。保存した住所情報を追加、編集、削除することもできます。
フロントエンド周りではまず、Windows向けにWebGPU APIが有効化されました。Mozilla Gfx Team BlogのShipping WebGPU on Windows in Firefox 141を読みますと、向こう数カ月以内にMacとLinux向けにも(いずれはAndroidでも)有効化すると記されています。
また、dialog
要素で実装されたダイアログを閉じる際のアクションを指定できる、closedby
属性がサポートされました。Can I useでサポート状況を確認する限り、主要ブラウザのなかでは唯一、Safariがまだサポートしておらず注意が必要です。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全18件、うち重要度が高:6件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 141 for developersが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 142のリリースは、Firefox Release Calendarによると2025年8月19日の予定のようです。