Google Chrome 139が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 139が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには139.0.7258.66/67、Linux向けには139.0.7258.66がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、CSSのcorner-shape
プロパティがサポートされました。これはborder-radius
プロパティが実現してきた、いわゆる「角丸」の表現に加えて、さまざまな形状の角を実現するためのものです。仕様はCSS Borders and Box Decorations Module Level 4のCorner Shaping: the corner-shape propertyで確認できますが、Can I useにありますように、Chrome以外のブラウザでのサポートはまだこれから、といった状況です。詳細は、Understanding CSS corner-shape and the Power of the Superellipse - Frontend Masters Blogをご覧ください。
同じくCSSに関しては、本バージョンでカスタム関数がサポートされています。CSS Custom Functions and Mixins Module Level 1で仕様が策定中のもので、カスタムプロパティ(@property
ルール)に似た記法で動的に戻り値が変更される@function
ルールを定義できます。具体的なユースケースについては、CSS Custom Functions are coming ... and they are going to be a game changer! - Bram.usが参考になるかもしれません。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については12件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はChrome 139 の新機能にまとまっています。DevToolsの変更点については、DevTools の新機能(Chrome 139)をご覧ください。
次のメジャーバージョン、Chrome 140のリリースは、Chromium Dashによると2025年9月2日の予定のようです。