W3Cの新たなタグライン「Making the web work, for everyone」
エグゼクティブ・フェロー木達 一仁30余年にわたりWeb技術の標準化において中心的な役割を果たしてきた、そしてまた当社が2004年以来メンバーとして参加してきたW3C(World Wide Web Consortium)は10月1日、ロゴを刷新しました。
- The World Wide Web Consortium (W3C) adopts a new logo to signal positive changes
- ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム(W3C)は、前向きな変化の兆しを感じさせる新たなロゴを採用いたします
以前のシャープな印象のロゴを個人的に気に入っていましたが、変化の著しい社会に対してより柔軟に調和を図るかの印象を抱かせる新しいロゴも、私は素敵だなと思います。
ところで今回、ロゴと合わせて刷新されたタグライン(日本語版プレスリリースでは「キャッチフレーズ」とされています)に、私はロゴ以上に惹かれました。新旧タグラインを以下に並べてみます:
- 旧タグタイン
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Leading the web to its full potentialウェブの可能性を最大限に引き出す
- 新タグライン
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Making the web work, for everyoneウェブを機能させる ― すべての人々のために
新タグラインの末尾にある「for everyone」は、Webそのものを発明し、W3Cでは長年ディレクターを務めたTim Berners-Lee卿の著書で、先月発売されたばかりの『This Is for Everyone』を思い起こさせます。
同タイトルは、2012年のロンドンオリンピックの開会式にTim Berners-Lee卿が出演した際、観客席に大きく映し出したメッセージでもあります(開会式の録画の1時間17分35秒過ぎからをご覧ください)。
さて、新タグラインは当社のさまざまな取り組み、とりわけWebアクセシビリティに注力し、それを強みとしてきた点ととても良く整合するように映ります(手前味噌で恐縮ですが)。
Webサイトの構築・運用を主な生業とする当社としては、Webの健全な発展と、それを下支えする標準化活動がビジネス環境において不可欠という認識のもと、これからもW3Cと共に「すべての人々のために機能するWeb」を目指したい所存です。
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