GEOやLLMOに興味があるなら押さえておきたい、Google公式文書3選
エグゼクティブ・フェロー(CBO)木達 一仁AI関連のニュースが連日、否が応でも大量に飛び込んでくる昨今。ともすればFOMO(Fear of Missing Out)にも似た焦燥感、すべてのAI関連ニュースをキャッチしなければいけないかの錯覚に陥りがちなWeb担当者の方も、いらっしゃるかもしれません。
ただでさえコンテンツの更新やその周辺業務で忙しいなか、AI関連ニュースを追いかけるなんてほぼ不可能……ましてや担当サイトのGEO(Generative Engine Optimization)やLLMO(Large Language Model Optimization)、AIエージェント対応を考えるなんて……などとお悩みの方も、いらっしゃることでしょう。
そんなWeb担当者の方に向け、本コラムでは今、これだけは読んでいただきたいと思うGoogle社の公式文書を、3点ご紹介します。いずれもAI技術への対応やSEOに関するもので、それらに関連する施策を検討するうえで参考になるものです。
もちろん、生成AIを用いた検索サービスを提供しているのはGoogle一社ではありませんし、以下にご紹介する文書に則ることがWebサイトにとって必要十分とも限りません。しかし、Google社の影響力の大きさを踏まえるなら、尊重すべき文書ではないかと思います。
Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する
最初にご紹介するのが「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」です。この文書では、「AIによる概要」やAIモードなどの、生成AIを用いたGoogle検索の機能に向けコンテンツを最適化するにあたり、具体的なアドバイスが凝縮されています。
注目すべきは、挙げられている施策の多くが、既存のSEOの延長線上にあるものと捉えられている点です。つまり従来、検索エンジンに評価されることを意図して実行してきた施策は、AI時代においてもなお有効であって、必ずしも新奇性の強い施策が求められているわけではないということです。
個人的には、今年3月に私が書いたコラム『LLMO時代に改めて考えたい、Webの「ワンソース・マルチユース」』と内容的に符合した、以下のくだりが印象的に感じました。
生成AI検索に表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルやAIテキスト ファイル、マークアップ、Markdownを作成する必要はありません。
エージェント フレンドリーなウェブサイトを構築する
2番目にご紹介するのは「エージェント フレンドリーなウェブサイトを構築する」です。この記事は、Web開発者向けにGoogle社が運営しているWebサイトのweb.devで公開されたものであり、内容はやや技術的です。
しかし、AIエージェントと呼ばれるソフトウェアやシステムが、どのような仕組みに基づいてWebページを解釈し、また操作しているのかを知ることは、Web担当者の皆さまにとっても必要ではないかと思います。
同記事では、AIエージェントがWebページを読み取る代表的な手段としてスクリーンショット、HTML、アクセシビリティツリーの3つが紹介されています。記事の末尾にある以下のくだりは、まさに私がコラム「AIエージェントに対応するための土台、Webアクセシビリティ」に記した主張に通ずるところがあります。
ウェブサイトをAIエージェントに対応させることは、構造化され、アクセス可能で、セマンティックなウェブサイトを構築するという基本的な原則に改めて取り組むためのインセンティブとなります。
Google Search's guidance on using third-party SEO tools, services, and advice
3番目にご紹介するのが「Google Search's guidance on using third-party SEO tools, services, and advice」です。本コラム執筆時点において日本語訳が提供されていませんが、海外SEO情報ブログにおいて、参考訳および解説が掲載されています(GoogleがSEOツール利用のガイダンスを新規公開、AEO・GEO・LLMOブームに警鐘)。
今や、数多くのベンダーがSEOに関するツールやサービス、アドバイスを提供しています。その利用に関して、Google社が一種の注意喚起をWeb担当者向けに行なっているのが、この記事です。
要点を簡潔にまとめるなら、Google社の公式情報を自ら把握のうえ、ベンダーの提供するツールやサービスについては、慎重に内容を判断しましょう……といったことが記されています。Google社の立場からすれば、ごく当たり前にも感じられるアドバイスです。
当社もSEO関連サービスを提供、先月にはGEO / LLMOコンサルティングサービスをリリースした立場です。お客様には常に最新の一次情報に基づくサービス提供を心がけてはいますし、信頼いただけるのはありがたいことですが、決して鵜呑みにされることなく、お客様ご自身でも一次情報に接していただくことを推奨します。
「AIO・LLMOカンファレンス2026」で当社スタッフが登壇
最後に、この種のトピックにご興味・ご関心のあるWeb担当者の皆さまに、イベントのご案内です。来る7月15日、東京の宣伝会議セミナールームでAIO・LLMOカンファレンスが催されます。当社はスポンサーとして同イベントを協賛、またデータアナリストの小熊が登壇します。
小熊の講演タイトルは「AIに選ばれるWebの条件とは?AIO/LLMO時代の技術基盤設計と実装ポイント」です。WebサイトのAI対応にすでに取り組まれている方も、そうではなく情報収集中という方も、ぜひイベントに参加いただけたらと思います。参加費は無料です。
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