筑波技術大学で「視覚障害者が社会で働くということについて」というテーマで講演しました

アクセシビリティ・エンジニア 大塚

先日(1月27日)、筑波技術大学で、「視覚障害者が社会で働くということについて」というテーマで講演させていただきました。

筑波技術大学は、視覚障害・聴覚障害を持つ学生が学ぶ大学で、私も昨年度、同大学の情報システム学科を卒業しました。

講演は、修学基礎B(情報対象)という情報システム学科1年生向けの講義の一環として行いました。修学基礎Bは、学科での学習方法や障害補償機器について、さらに将来のキャリアデザインについて考えるきっかけを作ることを目的とした講義です(参考までに、筑波技術大学のシラバスもご覧ください)。なお、新型コロナウイルス対策のため講演はオンラインで開催されました。

講演では、なぜWebアクセシビリティに興味を持ったのか、就職活動中に感じたこと、現在行っている業務などについてお話ししました。

参加した学生や先生からは、体感的に特にアクセシブルでないサイトの多い業種はあるのか、どういった企業で視覚障害者がアクセシビリティに関する仕事に携われるのかといった質問をいただきました。

参加した学生の中には、入学後一度も大学へ行くことができていないという学生もおり、私が在学していた時とは学習環境が大きく変わっていることを改めて実感しました。そのような状況下で、私の大学生活や就職活動に関する話が、後輩の皆さんにとってどの程度参考になったのか不安ではあるのですが、今後の学生生活やキャリアについて考える材料の1つとしてもらえていれば幸いです。

また、「アクセシビリティに興味がある」と話していた学生がいたことも印象に残っています。今回の講演が、後輩たちがWebを含めたアクセシビリティの改善などにかかわる現場で活躍する1つのきっかけになればと思いました。