2024年のWebアクセシビリティ

エグゼクティブ・フェロー 木達

月日がたつのは早いもので、1月の最終日を迎えましたが、年初に当社アクセシビリティ・エンジニアの(そして本Blogの著者の一人としておなじみの)中村 直樹がgihyo.jpに寄稿させていただいた「2024年のWebアクセシビリティ」は、皆様すでにお読みいただけたでしょうか?

見出しだけ抜き出しますと、以下のような構成で2023年のWebアクセシビリティに関連する出来事を振り返りつつ、2024年のWebアクセシビリティを展望しています。まだ読んでいなかった!!という方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

  1. WCAG 2.2の勧告とWCAG 2.1の更新
  2. WCAG 3.0
  3. JIS改正の動向について
  4. 情報アクセシビリティ自己評価様式​
  5. 改正障害者差別解消法の施行とガイドライン
  6. PDFのアクセシビリティ

最初の話題として取り上げられているWCAG 2.2については、2.1に対して追加された9つの達成基準のうち、2つのみをピックアップし掘り下げています。「JIS改正の動向について」のなかで触れられているように、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)が目下、WCAG 2.2の翻訳を進めているとのこと。早期の公開を期待したいと思います(実を言うと私も委員会活動には参加しているものの、作業部会4(翻訳)には所属しておらず......)。

記事は、2カ月後に改正法の施行が迫った障害者差別解消法にも触れています(「改正障害者差別解消法の施行とガイドライン」)。文中にあります、ウェブアクセシビリティを含む情報アクセシビリティは「環境の整備」であり、法的な位置付けが改正法によって変化することはないという点は、しっかり認識しておきたいポイントです。余談ですが、私が先日講師を務めたセミナー「改正障害者差別解消法とWebアクセシビリティ」の録画の公開を現在準備中です。

最後の話題として取り上げられている「PDFのアクセシビリティ」については、私自身初めて知る内容も多く、勉強になりました。関連して、昨年12月の「アドビ、「PDFファイルのアクセシビリティに関する調査」の結果を発表」を合わせてお読みいただくと一層、興味深いかと思います。私の実体験として、Adobe Acrobatを用いたPDFファイルのアクセシビリティ向上はそこそこ手間がかかる認識なのですが、アドビ社の調査結果を拝見しますと、思っていたよりアクセシビリティ機能は利用されている印象を受けました。