「アクセシブルなEPUB制作 8つのポイント」のご紹介
エグゼクティブ・フェロー 木達先日、株式会社ボイジャー様より、『アクセシブルなEPUB制作 8つのポイント』の小冊子をいただきました。これは、2025年3月にWebで公開されていた同社の「アクセシブルなEPUB制作 8つのポイント」を冊子化したものです。どのような内容かは、「1 はじめに」にある以下のくだりにある通りです。
出版社の経営者、著者、編集者、制作オペレータといった非エンジニアの方たちに向けて、標準的な対応方法を提案し、特にアクセシブルなEPUBファイル制作の基礎的なノウハウをお伝えしたいと考えています。そしてまた、私たちボイジャーが持つ30年以上の電子出版経験から、実践的なお話をしたいと思っています。
アクセシブルなEPUBコンテンツ制作のノウハウが、非常にわかりやすく平易な表現で集約されており、電子書籍に詳しくない方でも、アクセシビリティを確保するうえでの要点を効率的に学ぶことができるでしょう。
ちなみにタイトルにあります8つのポイントを、以下に抜き出してみます。
- ポイント1: テキストで表現可能な部分を画像にしない
- ポイント2: 意味の通じないテキストは使わない
- ポイント3: 改行やスペースによるレイアウトをしない
- ポイント4: 読み間違いやすい本文の語句にはルビをつける
- ポイント5: 見出しをつけ、正しくレベル分けする
- ポイント6: 画像には画像の説明テキストをつける(通称、代替テキスト)
- ポイント7: 画像の色やコントラストに配慮する
- ポイント8: リンクの飛び先を分かりやすくする
いずれも、Webコンテンツをアクセシブルに実装する際の注意点と、近しく映ったことと思います。それもそのはず、EPUBコンテンツとは基本的にWeb標準を用いて制作するものですから、おのずと注意点も重なるのです。そういうわけで「アクセシブルなEPUB制作 8つのポイント」、ぜひ一度ご覧になってみてください。