WCAG 2.2のISO/IEC規格化は今年10月
エグゼクティブ・フェロー 木達かねてより進められてきた、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.2のISO/IEC規格化ですが、ISO/IEC PRF 40500 - Information technology -- W3C Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2のページが更新され、Publication date : 2025-10
との記載が追加されていました。
もちろん、ISO/IEC規格化はいまだ道半ばであり、発行の時期が変更されるといった可能性はあります。しかし現時点においては、WCAG 2.2ベースのISO/IEC規格が、今年10月にはISO/IEC 40500:2025として発行される(既存のISO/IEC 40500:2012が置き換えられる)可能性が高そうです。
発行の暁には、JIS X 8341-3の改正作業もいよいよ本格化するでしょう。WCAG、ISO/IEC規格、そしてJIS規格の関係を含め、改正に向けた今後の流れについては、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)の公開するコラム「JIS X 8341-3の改正に関する準備──ウェブアクセシビリティ基盤委員会 作業部会6」をご覧ください。
また上記に伴い、WCAG 2.2を活用する機運が(古いバージョンのWCAGからの乗り換えを含め)高まりそうです。みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)は、JIS改正を見越してWCAG 2.2に基づく対応を一定程度すでに求めていますが、古いWCAGないし現行のJIS X 8341-3を活用している場合は、そろそろWCAG 2.2への理解を深めるべきタイミングかもしれません。
WAICでは、WCAG 2.2をはじめ解説書やテクニック集(一部)の日本語訳を公開しています:
- Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2 (日本語訳)
- WCAG 2.2 解説書
- WCAG 2.2 テクニック集 ※以前は「達成方法集」と呼称されていたもの