Google Optimizeの注目したいカスタマイズ機能(ベータ版)

アナリスト 後藤

今回は、9月末に公開されたGoogle Optimizeのカスタマイズ機能(ベータ版)についてご紹介したいと思います。

今回リリースされたカスタマイズ機能は、A/Bテストを行うものではなく、特定のユーザーにコンテンツの出し分けを行うことが可能になるテストです。

例えば、こんなユーザーを指定することが可能です。

  • 新規orリピーター
  • 前のページのURL
  • 地域(国、大都市圏、地域、都市)
  • ブラウザ
  • デバイス

今回は直接アクセス(direct)からの流入ユーザーに出し分けを行うカスタマイズパターンを例として実際に設定してみたいと思います。

まずは、Google Optimizeにログインし、エクスペリエンスを作成します。名前と対象のページを入力した後に、カスタマイズ機能(ベータ版)を選択し、作成ボタンを押します。

エクスペリエンス

次に、ターゲット設定ルールの追加を押します。そうすると、ルールの作成が画面の右側に表示されるので「行動」のルールを選択しましょう。このルールを使用して、直接アクセスのユーザーに出し分けを行います。

ルールの作成

行動のルール設定画面が開いたら、変数の項目を選択し、ページの参照URLを選びます。今回は直接アクセスからのユーザーを指定したいので、条件を「次の正規表現に一致しない」値に「.*」と入力します。

直接アクセス設定

他の例も2つほどご紹介しておきます。

  • Google自然検索を指定する場合
    「ページの参照URL」「次と等しい」「https://www.google.co.jp/」となります。
  • 新規ユーザーを指定する場合
    「最初のアクセスからの時間」「未満」「10」「秒」となります。

その他にもいろいろなターゲット設定が可能なので、ぜひ試してみてください。

最後に、ルールを追加からURLを選択して、対象のURLを入力します。

ターゲット設定

上記の画像のようになっていたら出し分けの配信を開始することができます。

Google OptimizeといえばA/Bテストツールというイメージが強いですが、今回紹介したようなカスタマイズ機能も増えてきました。現状では、360の有償版ユーザーでないと細かい設定は難しいですが、今後のアップデートでさらなる機能が追加され便利になってくれると、Webサイトのパーソナライズ化も簡単に設定できるようになるのではないでしょうか。

またアップデートがあればこちらでご紹介したいと思います。