2020年以降のSEO対策。企業が運営するサイトは何ができる?

アナリスト 田村

Webサイトを運営する中で、GoogleやYahooの自然検索結果から集客を行いたいと考えているWeb担当者の方は多いかと思います。SEOの傾向も数年前より大きく変わりました。

今回は過去のSEOもおさらいしながら、現在のSEOの傾向と、これからどんな対策を行っていけばよいかについてお話します。

[目次]

昔は誰が運営するサイトでも検索順位は上がった

検索順位に大きく影響するSEOの項目として、大きく分けて下記の2つがあり、過去の傾向と合わせてご紹介します。

【被リンク】

外部のサイトから自サイトに向けられたリンクのこと。質の高いリンクが自サイトに集まることで検索順位アップに影響する。

被リンク対策を自作自演で行うために、運営者が手放した被リンクがついているドメイン(中古ドメイン)を使用した「ブラックハットSEO」と呼ばれる方法も、2019年あたりまでは通用した。

【コンテンツ】

検索キーワードの情報を網羅しつつ文章の量が多ければ、2013年~2018年あたりまでは被リンクが少なくても検索順位が上がった。


ブラックハットSEOのようなGoogleのアルゴリズムの裏をかいた対策が頻繁に行われたため、適切な検索結果を提供できるように「被リンク ⇒ コンテンツ ⇒ 被リンク」とアルゴリズムで重視される項目がどちらかに傾いた時期もありました。

それでもその時期に重視されている項目に対して強化を行えば、個人の方のブログや広告収入を目的としたアフィリエイトサイトなど、誰が運営するサイトでも検索結果で上位表示が可能でした。

今は被リンク、コンテンツだけでは上位表示は難しい

2020年現在においても、Googleが被リンク、コンテンツの内容を重視していることには変わりありません。ですが、この2つだけを強化しても継続して上位表示を行うことが現在のGoogleでは難しくなりました。

以下のような傾向が検索結果に表れてきています。

  • 出どころのはっきりしている公式サイトは、検索結果の上位に表示されやすくなった
  • 一般の方のブログ、アフィリエイトサイトは被リンクやコンテンツがしっかりしていても検索順位が落ちた
  • ブラックハットSEOを実施しても、効果が続く期間が年々薄れてきている

今、Googleは以下のようなサイトを上位に表示したいと考えています。

  • その分野の情報において専門性に特化している(専門性:Expertise)
  • 多くの人がその情報は正しいと認めている(権威性:Authoritativeness)
  • 運営者情報など出どころがはっきりわかって運営元も多くの人が信頼している(信頼性:Trustworthiness)

これらの考え方を、それぞれ頭文字をとってE-A-Tと呼びます。

Googleの検索品質評価ガイドラインには2014年あたりから登場した項目ですが、年々E-A-Tが高いと考えられるようなサイトが検索結果の上位に挙がってきている傾向にあります。

これからWeb担当者はどんなSEO対策をすればよい?

2020年以降もさらにE-A-T(専門性、権威性、信頼性)という考え方は重要になってくると考えています。

何を対応していけばよいかわからない方は、1つの手段として、下記の方法を検討してみてください。

サイト名やサービス名での指名検索が少ない場合

地道な広報と正確な情報の発信を行う

先にお伝えした通り、多くの人が知っていて認めているようなサイトでないと一般キーワードでの検索上位表示は難しいです。

まずは利用者に認知してもらい信頼を得るためにも、地道な広報と情報発信が必要です。

インターネット上から対策を行うのであれば、例えば下記のような方法が挙げられます。

  • リスティング広告やYouTubeの動画広告などの広告を出稿し、サービス名をユーザーに覚えてもらう
  • SNSで情報の発信を行う
  • プレスリリースを配信する

指名検索が多い、または増えてきたサイトの場合

検索ボリュームが大きくコンバージョンしやすい一般のキーワードであっても検索結果で上位に表示できる可能性は十分秘めています。

この場合は対策キーワードを決めた上で、下記のように作成したコンテンツをうまく伝える対策が有効です。

ユーザーの知識レベルに合わせた、わかりやすいページを提供する

あなたがそのサービスの提供者で専門家なのであれば、その分野においてとても詳しいはずです。

専門家の方が何も考えずにページを作ってしまうと、どうしても専門用語だらけのページになりがちです。ユーザーは用語の意味がわからなければページから離脱します。

読み手の知識レベルに合わせて、専門用語を使う、使わないを判断してページを作成してみてください。

ユーザーを意識することで、読みやすくわかりやすいコンテンツになり、自然に被リンクがつくページも増えていきます。

Googleにもページの内容をわかりやすく伝える

対応できる施策の中のほんの一例ですが以下のような方法で、作成したコンテンツをGoogleにうまく伝えることができます。

  • 構造化データ...Googleが理解しやすいようにデータとして情報を伝える
  • URLの正規化...被リンク価値の分散、重複コンテンツを避ける
  • xmlサイトマップ...サイトがどんなページで構成されているかGoogleにわかりやすく伝える

ページ数が膨大なサイトになるほど基本的なSEOが重要になってきます。

さいごに

Googleのアルゴリズムも日々進化していっています。昔に比べると今のSEOは考えるべきことが、かなり増えました。

ですが役に立つコンテンツをユーザーのもとに届けるためにも、私たちは考え続けることを止めてはならないと思います。

今回ご紹介した内容が皆様のお役に立ちましたら幸いです。

もし何かSEOでお困りのことがございましたら、当社からも施策のご提案が可能です。お気軽にご相談ください。

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