Firefox 142.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン142.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 142.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンでは複数の新機能が実装されていますが、なかでも私が気になったのが、リンクプレビュー機能の展開(プログレッシブロールアウト)が始まったことです。
リンクプレビューとは、実際に遷移することなく、リンク先のプレビューを目視確認できる機能。具体的にはリンクを長押し、ないし右クリックして表示されるメニューのなかから「リンクプレビュー」を選択することで、プレビューを表示させることができます。
パフォーマンスや品質向上が理由で、すべてのユーザーがいっせいに試せる状況にはなく、限られたロケール(en-US、en-CA、en-GB、en-AU)で、なおかつ3GB以上のRAMが利用できるユーザー向けに展開されます。
リンク先に遷移した後になって期待したのと異なる、間違った遷移先であることに気づくことが個人的に少なからずあるので、リンクプレビュー機能がWebの使い勝手にどれだけ影響するか、気になっています。
開発者目線で気になった変更点としては、URL パターン APIがサポートされたことでしょうか。これは、標準的なパターン構文に基づき、URLの解析や照合が可能になるAPIです。Can I useを見ますと、概ね主要ブラウザで実装が進んでいますから、比較的安心して使えそうです。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全9件、うち重要度が高:5件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 142 for developersが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 143のリリースは、Firefox Release Calendarによると2025年9月16日の予定のようです。