企業向けに「情報設計研修(入門編)」始めました!

UXエバンジェリスト 金山

2017年8月8日(火)、K社様向けに「情報設計(インフォメーションアーキテクチャ)研修」を7時間の日程で実施し、21名の方にご参加いただきました。講師は、当社インフォメーションアーキテクトの谷田が担当し、Web制作の最前線で培った経験をベースに、WACA上級ウェブ解析士としての知見も加え、実践的な講義とアドバイスを行いました。

講師のプロフィール

研修の目的は、既存の情報を整理・再構築できるようにすることです。目的達成に必要な基礎知識と実践的スキルを座学とワークを組み合わせて身体で覚える構成になっています。本記事では、研修受講者の感想を中心に、研修の概要と特徴をご紹介いたします。

情報設計の要点を学べた

前半の座学で、そもそも情報設計とは何か、その位置付けや意義、実践する際の心得・検討要素について、基本的なことを学びます。身近な事例を示したり、「人間は自分が意識したものしか見ない」と言う特性をビデオ映像で体感してもらったりして、講義内容の伝わりやすさを工夫しています。

ビジネスニーズ、ユーザーニーズからはじめてワイヤーフレームまで、論理的に展開する方法を学べてよかった。(可視化、明文化することの重要性を知った)

後半のワークで、当社のディレクターやデザイナーが頭の中で展開・検討している一連のプロセスを、数人で共有・議論・合意しながら視覚化・明文化して進めます。 ワークのゴールは2つあり、1つ目は「ユーザーニーズとビジネスニーズをもとに、競合も考慮しながら機能/コンテンツや各要素を整理し、優先度をつけ、視覚化ができるようになる」です。もう1つは「なぜその画面構成になるのか説明ができるようになる」です。ワークのゴールを達成することで、座学で学んだことを具体的なスキルとして体得します。

チームメンバー4人がホワイトボードを使って議論

ワーク中、分からなくなったり、悩んだりした場合、巡回している講師に質問しながら、座学で得た知識を納得して使える状態にしていきます。

講師に質問する参加者

仕事で(悩んだときなど)使えそう・使いたい

本研修は、当社の社員教育として実績を重ねており、お客様向けにサービス化したものになります。本研修で学ぶ手法は、組織・プロジェクトの意思決定者に対してデザインの根拠をしっかりと説明できるように論理展開しており、実務指向が特徴です。

他の人の視点が参考になった

最後のチーム毎の発表では、他のチームと同じ点・違う点を意識しながら、提案するデザインとその根拠を説明します。ビジネスゴールは同じでも視点の違うアプローチや実現方法が提示され、様々な考え方があることを学べます。

発表を全員で聴いている

効果検証に関する話(KGI, KPI設定の勘所など)が聴けてよかった

研修の最後に、講師に対する質疑応答の時間を設けています。ウェブ解析士の知見も持つ講師が、実務に直結した悩みにアドバイスするので、実践で使えるヒントを得ることができます。

考えることが沢山あったが、あっと言う間だった。楽しかった。

短時間に調査・発想・検討・整理などのワークを集中的に行うため、重要なポイントにフォーカスしてスピーディーにまとめることが要求されます。時間不足と感じる反面、協力して一気に提案をまとめるスピード感・集中状態を体感できることは、日常業務にも生かせることでしょう。

次は中級編を受講したい

本研修は、入門編の次の段階の中級編の提供も検討中です。また、同様の研修として「UXデザインワークショップ開催」もサービス化しています。これらの研修にご興味を持たれた方は、最寄りの当社社員もしくは、当社Webサイトの「サービスに関するお問い合わせ」をご利用いただき、お問い合わせください。