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再来するパーソナルメディアと新たな挑戦

2005年9月30日

代表取締役
髙橋 仁

ポッドキャストが注目される中、私達の音声ビジネス部隊が「企業活動のためのPodcastサービス」をリリースいたしました。「時代がやっときましたね!」という声が社内で湧きあがり、なかなかの盛り上がりです。ポッドキャストに限らず、動画やリッチメディアコンテンツ等10年前にはできなかったことが可能な環境になり、コンテンツの提供側の私達としては、うれしい限りです。

ポッドキャストとは

ポッドキャストとは、インターネット上で音声データを公開する方法のひとつです。音声データによるBlogと似ており、別名ブログキャストとも呼ばれています。米国における大流行に追随するかのように、日本国内でも流行の兆しを見せ始めており、「新しい形の放送メディア」などと表現されることもあります。音声データ(多くはMP3形式)はRSSによって配信されるため、アグリゲータ(収集ソフト)を利用すれば、ユーザーはサイトにアクセスすることなく自動的に更新された音声を手にすることができます。また、ダウンロードしたデータは携帯音楽再生端末に転送して聞くことができるため、時間に関係なく、どんな場所でもコンテンツを楽しめることが最大のメリットです。

再来するパーソナルメディア

これらの流れは、巨大化したインターネットというマスメディアに匹敵する巨大メディアと、よりパーソナルなコミュニケーションに力点を置いた「パーソナルメディア」との双方の長所を複合化させた新たな双方向コミュニケーション形態のはじまりといえます。 まさに1990年前後、メディア複合化の時代と叫ばれ、新聞雑誌と対峙した新たなコミュニケーション形態として音声やFAX、パソコン通信が盛り上がりをみせた時代に似ており、その再来を予感させます(当時インターネットはその延長線にあったともいえます)。また、文字、静止画、動画、音声など、さまざまな形態の情報をインタラクティブ性を保ちながら統合しはじめており、新たなマルチメディアの時代再来とも言えるかもしれません。

企業活用のためのPodcastとは何か?

このようにインターネットを軸にメディアの複合化はますます進むと共に、表現手法としてのマルチメディア(文字、静止画、動画、音声など、さまざまな形態の情報を統合して扱うこと)は新たな局面に入っています。これらのツールを企業活用という側面でみた場合、どのように活かすべきでしょうか? 経験と実験結果も含めて申し上げると下記のようになります。

Podcastを新たなパーソナルメディアと捉えた場合、単独で機能させるよりも、現状のメディアと融合させながら補完的な使用方法をする。人の情報行動は情報の質と量に影響すると共に、情報をインプットする五感に対して効果的な組み合わせを行うことにより10+2=12という足し算に留まることなく、10+2=20あるいは40というようにその結果は掛け算以上の効果を発揮する傾向にあります。

また、マーケティング的な使い方に関しましては、例えばアイドマを例に取れば、市場や消費者に対して認知や注目度を上げるということよりも、「欲求」、「記憶」という購買直前の情報として機能させることによってより有効利用が可能になります。さらに、消費者の商品購入に対する態度を示す、イノベーター理論的に言えば、イノベーターやアーリー・アドプターの層ではなく、アーリー・マジョリティやレイト・マジョリティ層に向けての施策と考えるといいでしょう。

ソフト、ハード、ネットワークの分野でインターネットは目覚しい進化を遂げてきました。これらの環境の上でさらに利便性の高いツールが今後もますます出現してくることが予想されます。一見個人向けのサービスと思われるものも多数存在するかもしれませんが、よくよく考えてみますと企業活動においても有効に活用できるものが多数存在します。それらに注目し、現状のWebに組み込むことにより思わぬ効果がでる場合あります。今回テーマにしたポッドキャストはその一例に過ぎません。

再来する新しい形のパーソナルメディアを顧客企業様の持続的発展にお役立てできるよう、全スタッフ新たな挑戦をして参ります。ご期待ください。