2008年7月4日 企業サイトにおけるWeb映像(Web動画)

映像/音声本部
竹島 慶

Webとともに変わるユーザーのライフスタイル

PC/モバイルで映像を観る、あるいはVOD(ビデオ・オンデマンド)という考え方は、これまでのユーザー(一般消費者、以下ユーザー)の意識や生活スタイルを変えてしまうほどセンセーショナルな発想だと思ったものでしたが、逆に多くのユーザーが、映像はTVで(あるいは映画館で)観るという、数十年にわたって常識とされた観念や生活スタイルを変えなければ、その必要性や利便性を認識できないというジレンマが一方にはありました。

どのような形でこの難題をクリアしていくのか — Webサイトへの映像コンテンツの本格的な導入を視野に入れて活動してきた当社は、非常に高い関心をもってその流れを注視してきました。

ここ3年ほどを見ると、その流れは「いかにもWebらしい手法」で推進されている、というのが、Webサイトの映像コンテンツの現状であるといえるでしょう。

動画CGM(Consumer Generated Media)

ユーザーが自らコンテンツを生成して情報を発信する動画CGMは、今まさに盛り上がりを見せていますが、上で述べたように「いかにもWebらしい手法で」展開されています。“いかにも”の意味は、

  • 映像コンテンツをユーザー同士のコミュニケーションの媒介として利用していること
  • 配信プラットフォームを用意した上で、Web用コンテンツとそのクオリティ基準をユーザーが作り上げていること(用意された箱の中で、ユーザーが自由に遊んでいるともいえます)

この2つです。

映像の制作をサービスとして行なっている私たちからみると、クオリティ面では歓迎できないコンテンツも多数存在するのですが、PC/モバイルとデバイス面の充実はもとより、BlogやSNSの流行にみられるような、Webを使ったコミュニケーション手法の個人専用化の背景を考えると、YouTubeをはじめとする動画CGMの隆盛は至極当然の流れだったのかもしれません。

生活スタイルに変化が

ある調査によると、10〜20代の若者は、暇なときに「携帯でメールをする」と答えた人が過半数を超えて「テレビを見る」に迫るなど、携帯電話に接している時間が長くなっていることが伺えます。各携帯キャリアの定額サービスの低価格化やワンセグ放送受信機種の多様化、YouTubeの閲覧サービスなど、携帯電話の機能・サービスの充実は、携帯に触れている時間が最も長いと推測される10代や20代を中心に、これまでの生活スタイルの変化に拍車をかけるものであろうと思われます。

Webに目を向けても、ネットレイティングス株式会社の発表によると、リッチコンテンツの普及により、1ページビューあたりの滞在時間が増加しているようです。一部の携帯キャリアは、公式サイトに「企業」というカテゴリを設け、ビジネス層のアクセスの取り込みを開始しました。個人ではWebリテラシーの高い高齢者が増加していることから、企業と個人のリッチコンテンツへのニーズがますます高まるといえるでしょう。

TVがまだ新しいメディアだった時代もきっと同じような状況だったのだろうと思います。当時からは予想もできなかった、“時間”と“生活リズム”の自由化がいとも短期間で実現されたことを考えると、改めてWebというメディアの、生活への影響力の大きさを感じます。

企業サイトでは

当社の得意分野である一般企業サイト向けの映像コンテンツの状況に目を転じると、大型プロモーションのスペシャルサイトなどに、Flashをからめたクリエイティビティでユニークなコンテンツが見受けられるようになり、一度Flashを導入した企業はさまざまな切り口で次から次へとコンテンツを増やしています。また、TV-CMの二次利用も多くの企業サイトにみられます。話題性のあるTV-CMはWebサイトでも好評で、15秒バージョン、30秒バージョン、メイキングやアウトテイクなど、いくつものバリエーションへの使いまわしができるのもWebならではです。

Flashの表現力と拡張性に興味をもってアクセスしているユーザーは、オンデマンドの利便性の高さを当然のように享受していることでしょう。

それ以外のコンテンツ、たとえば、会社案内、商品/サービス紹介、実績紹介、TOP紹介、キーマン紹介、採用情報などは、企業のブランディングやプロモーションには欠かせないコンテンツ群ですが、映像化されているものをサイト上で見る機会はとても少ないのが実情です。

情報量の豊富さ、理解の容易さ、リアリティといった映像の持つ表現力・訴求力の高さや、インフラ、デバイスなど環境面での充実は十分認識しているもののまだFlash導入に踏み切れない企業の多くは、予算は別問題として、文字と画像を中心にさまざまな面から妥当性と効果を検証し、ある一定の価値観や基準をすでに手に入れたサイトを前にして、映像コンテンツの位置付けを整理できていないのかもしれません。

ミツエーリンクスの考える映像制作

当社はWebでの映像コンテンツ作成サービスを展開するにあたり、各企業におけるサイト(あるいはサイト内コーナー)の位置付けの理解がまず必要だと考えています。さらに、進化しつづけるWebに求められる技術的条件をクリアすること、映像コンテンツだけが他コンテンツと切り離されてプランニングされることのないようにプロジェクトを進めること、この3つのポイントを中心に据えながら、画像とテキストにプラスして映像と音声の情報も含んだコンテンツを、どこに、どんな効果を狙って提供することができるのかといった、ごく当たり前の課題に対しても、コンテンツ単体という局所的な最適化ではなく、こういった大局的視点をもつことが、映像コンテンツの導入を成功に導くポイントだと確信しています。

映像制作会社ではなく、Webインテグレーションをメイン業務として多くの実績をもつ当社の映像コンテンツ作成サービスは、このような視点により実現される効果的な企業理解の達成、企業に対する信頼感・安心感を創出していきます。

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