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デザインツールが変えるコミュニケーション

2018年8月10日

アートディレクションチーム UIデザイナー
青野 颯太

Web業界の流れはとても速く、絶えず新しいデザインツールがリリースされてきました。2017年10月、Adobe社から「Adobe XD」が正式リリースされたことを皮切りに、一層その流れに盛り上がりをみせています。

これらの新しく登場してきたデザインツールを有効的に導入することで、デザイナーをはじめとするプロジェクト全体のコミュニケーションが円滑になり、Web制作フローのあらゆるシーンにおいて生産性向上が期待できます。

本コラムでは、いちデザイナーとしてこれらのツールを試用してみた私なりの視点も含めながら、新しいデザインツールを導入する上でのポイントをお伝えいたします。

職種を超えて使える「身軽さ」を持っていること

新しく登場してきたデザインツールの大きな特徴として、操作や機能の「シンプル化」が挙げられます。中でもAdobe XDは「軽く、速く、簡単」という点が特長の1つとして挙げられています。

その言葉通り、従来のツールにありがちな専門的な知識を要する機能は排除され、シンプルな操作のみで短時間のうちにデザインを作り上げることが可能になりました。ツールを使いこなすための学習コストが低いため、デザイナーだけではなく、ディレクターやIA(Information Architect)がワイヤーフレームを作成する段階から活用することができます。また、余白やフォントサイズなど、デザインを支える詳細な情報を簡単にUI開発者へ共有できるようになり、ソースレベルに落とし込むまでの連携が容易になりました。

このように、職種を超えて1つのツールを簡単に活用できる「身軽さ」が大きなメリットであると言えます。今まで連携にかかっていた時間やコストを圧縮し、お客様が目指すゴールに向けた深い議論に費やすことで、Webサイトの品質を高めることができると考えられます。

より具体的なイメージを共有できること

新しいデザインツールは、お客様とのイメージの共有にも活躍します。

その1つとして、「プロトタイプ機能」が挙げられます。プロトタイプ機能を活用することで、デザインを並べただけではイメージすることが難しい、ページ遷移やインターフェースの操作感、クリック時のインタラクションを、実際のWebサイトに近いリアルな形で検討を行うことができます。

画面遷移のプロトタイピング設計

スマートフォンやタブレットなどのデバイスの普及により、画面内で多様に表現が変化することが一般的になった現代において、早い段階からユーザビリティの検討を重ねていけることもメリットであると言えます。

すべてはWebサイトのゴールのために

新しいデザインツールを活用するポイントについて、ほんの一部ですが例を挙げてご紹介しました。いずれも共通して言えることとして「コミュニケーションの円滑化を促す」ことを得意としている印象を受けました。

フラットデザインが登場して以来、デザインがシンプルになる一方で、ユーザビリティやWebサイト全体を通した総合的な体験の向上が求められるようになった今、より深いコミュニケーションを可能にするツールが活躍するシーンは増えていくのではないでしょうか。

当社では、勉強会やワークショップを通してデザインツールのインプットを絶えず行いながら、少しずつお客様とのプロジェクトにも導入を開始しています。

お客様と、その先のユーザーも見据えながら、Webサイトのゴールに向けて適切な進め方をご提案できるよう、これからも目まぐるしく変わるデザインツールの変化にしっかりと対応していきたいと考えています。