アクセシブルPDF制作
概要
PDF(Portable Document Format)は、2008年7月に国際標準化機構(ISO)によって国際規格として承認され、今後ますます標準的な電子文書としての普及が見込まれています。PDF閲覧用ソフトAdobe Readerには、音声読み上げ、ハイコントラスト表示、拡大表示など、多彩な表示機能が搭載されており、幅広いユーザーへの情報提供が可能です。
しかし、作成したPDFファイルを音声読み上げ環境で読んでみると、見た目とは全く異なった順序で読み上げられてしまうことがあります。このようなファイルは、視覚障害者にとってはアクセシブルではありません。
本サービスでは、PDF文書に適切な文書構造を追加することで正しい読み上げ順序を確保し、さらに適切なセキュリティ設定を施します。これにより、支援技術をはじめとした多くの利用環境で判読しやすいPDF文書を提供することが可能になります。
特長
アクセシブルなPDF文書の提供
アクセシブルなPDF文書の読み上げ順序
文書に文書構造の情報を追加することで、オブジェクトを追加した順番とは関係なく、制作者(または情報提供者)が意図した順番で情報を伝えることが可能になります。

非アクセシブルなPDF文書の読み上げ例
ファイル作成時のオブジェクトを追加した順番で読み上げられるため、制作者(または情報提供者)が意図したものとは異なった順序で情報が伝えられてしまいます。

読み上げ環境における効率的なアクセスの実現
文書構造を追加することにより、スクリーン・リーダーが「見出し」などを認識できるようになるため、見出しジャンプといった効率的なアクセスが可能になります。
正しい検索の実現
非アクセシブルな文書では、画面上の改行で文章が切れてしまうことがあります。アクセシブルな文書にすることで、改行で文章が切れずに情報を伝えることができるようになるため、ファイル内検索や検索エンジンなどでの正しい情報提供が可能になります。
詳細
作業項目
- タグ付けPDFの作成
- 文書構造の追加
- 読み上げ順序の設定
- 代替テキストの設定
- セキュリティの設定
お問い合わせ・ご相談
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関連情報
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アクセシビリティBlog
Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
雑誌「WEB+DB PRESS Vol.95」
特集1「[実装例でわかる!]実践アクセシビリティ 読み上げ,タッチ,キーボードetc. 多様な操作に対応」を当社スタッフが執筆しています。
