WCAG準拠
かつて、アクセシビリティを考慮したWebサイトは多くありませんでした。しかし、ユーザーやデバイスの多様化に加え、アクセシビリティを確保することによるビジネス上のメリットや、アクセシビリティが低いことで生ずるリスクが広く知られるようになったほか、世界各地で進むWebアクセシビリティの法制化、スクリーン・リーダーのような支援技術の普及などを背景に、アクセシビリティ対応はWebサイト運営の一環として定着しました。
Webコンテンツのアクセシビリティを確保する際、その良しあしを判断する基準、目安として広く世界中で使用されているのが、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)です。WCAGは、さまざまなWeb技術の標準化を進めるWorld Wide Web Consortium(W3C)のWeb Accessibility Initiative(WAI)によって策定されています。
WCAGを正しく理解し、アクセシビリティ対応においてそれを活用するには、相応の知識が必要です。そこで、WCAG準拠サービスでは、ガイドラインを熟知した専門家が、準拠レベルの設定のご相談から、制作物の検証までをトータルでサポートいたします。
概要
国際標準のWebアクセシビリティガイドライン、WCAGに準拠したサイト構築や運用をサポートし、多様なユーザーが多様な環境からアクセスすることが可能な、ユーザーから信頼されるWebサイトの構築と運用を実現します。
Webアクセシビリティの国際基準、WCAG
WCAGの最初のバージョン、1.0は1999年5月に勧告されました。その後、新たな技術にも対応しやすいよう、また客観的な評価を行いやすいよう、内容を大幅に刷新したWCAG 2.0が、2008年12月に勧告されました。
WCAG 2.0は、2012年にはISO/IECの規格、ISO/IEC 40500:2012として承認され、Webアクセシビリティにおける国際基準として広く世界中で使われるようになります。そして2016年には日本のWebアクセシビリティ規格、JIS X 8341-3がISO/IEC 40500:2012の一致規格となり、技術的にWCAG 2.0と同じ内容になりました。
2018年6月には、WCAG 2.0では対応が不十分とされていたモバイル、弱視(ロービジョン)、認知・学習障害に関する達成基準を新たに追加して、WCAG 2.1が勧告されています。
WCAGに準拠する際に知っておきたいことのひとつに、3つの適合レベルが挙げられます。適合の最低レベルであるA、その上のレベルであるAAおよびAAAの3つです。もちろん、より高いレベルに準拠することでよりアクセシビリティの高いサイトを構築・運用できますが、本サービスではサイトの内容に応じて、検証難易度も考慮した上で、最適なレベルをご提案いたします。
詳細
まず、要件定義段階において、準拠するレベルの設定をご相談の上決定いたします。その後、設計から実装、検証までのそれぞれの段階において、アクセシビリティの専門家がガイドラインに沿った検証、修正指示をおこないます。
お問い合わせ・ご相談
サービスのご相談やお見積もり、事例についてなど、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームにアクセスができない場合は、メール inquiry@i.mitsue.co.jp にてお問い合わせください。
フリーダイヤル受付:平日9:00~18:00(土・日・祝日・年末年始を除く)
関連情報
-
ニュースリリース「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)2.1への標準対応の開始について」
-
コラム「WCAG 2.1の勧告」ナレッジ
-
ニュースリリース「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)2.0への標準対応の強化について」
-
ニュースリリース「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン (WCAG) 2.0への標準対応の開始について」
-
コラム「WCAG 2.0勧告がもたらすWebアクセシビリティの新しい時代」ナレッジ
-
アクセシビリティBlogナレッジ
Information
アクセシビリティBlog
Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
雑誌「WEB+DB PRESS Vol.95」
特集1「[実装例でわかる!]実践アクセシビリティ 読み上げ,タッチ,キーボードetc. 多様な操作に対応」を当社スタッフが執筆しています。
