セキュリティ対応
静的Webサイト生成
PHPをはじめとするWeb基盤ソフトウェアに重大な脆弱性が発見され、対応のためにWebサイトを停止せざるを得ないケースが発生しています。一方で、既存のCMSやサーバー環境を短期間で改修・刷新することは容易ではありません。
静的Webサイト生成サービスは、公開停止を余儀なくされた既存サイトを限定された環境で参照し、公開に必要なコンテンツを静的HTML等として再生成するサービスです。PHPやCMS、データベースなどを公開配信経路から切り離し、安全性に配慮した形で、まずWebサイトを再公開することを目指します。
本サービスは、CMSやサーバー環境の恒久的な改修に代わるものではありません。恒久対策を進めるまでの緊急対応として、営業・採用・顧客対応・情報発信などへの影響を抑えることを目的としています。
こんなお悩みはありませんか?
重大な脆弱性が公表され、Webサイトを停止したものの、改修や再構築の見通しが立たない。その間にも、営業、採用、広報、顧客対応への影響は続いていきます。
- 脆弱性への対応のため、Webサイトを公開停止したままになっている
- CMSやPHPを更新したいが、既存システムへの影響を短期間で確認できない
- 古いCMSやプラグイン、独自プログラムがあり、改修範囲を把握できない
- 本格的なリニューアルには時間がかかるため、まず必要なページだけでも再公開したい
- 会社情報、サービス情報、ニュース、サポート情報を顧客へ届けられない
- 既存のCMSやPHPを、そのままインターネット上に戻すことに不安がある
- 恒久対策を検討しながら、事業への影響を抑える暫定的な公開手段を確保したい
解決のアプローチ
「元のシステムを急いで直す」のではなく、「公開に必要な情報を切り離して再公開する」というアプローチです。CMSやPHP等の恒久的な改修を待たず、まず事業上必要なコンテンツを静的サイトとして再構築。公開配信経路からCMS、データベース、管理画面等を切り離し、情報発信の早期再開を目指します。
お気軽にご相談ください
静的Webサイト生成サービスとは
公開停止中の既存Webサイトを、当社IPアドレスからのみ参照できる状態にするなど、アクセスを制限した環境を確保します。その環境から、ページ、画像、PDF、スタイル、リンク、メタ情報などを解析し、公開に必要なコンテンツを静的HTML、CSS、JavaScript、画像等として再構築します。
解析・再生成・差分確認にはAIや自動化技術を活用し、作業を効率化することで早期再公開を支援します。
再公開するWebサイトでは、PHP等のサーバーサイドプログラムを原則として実行せず、事前に生成した完成済みのファイルを配信します。これにより、CMS、データベース、管理画面など、外部から直接狙われる可能性のある対象を公開配信経路から減らします。
以下の図は、限定公開から静的生成、検証、再公開までの基本的な流れを示したものです。
静的Webサイト生成サービスの特徴
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1.緊急復旧・早期再公開を最優先
CMSやサーバー環境の恒久的な改修を待つのではなく、まず公開に必要なページを静的コンテンツとして再構築します。対象範囲を重要ページから絞り込むことで、会社情報、サービス情報、ニュース、採用情報など、事業上優先度の高い情報から段階的に再公開する方法も検討します。
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2.公開配信経路の攻撃対象領域を縮小
公開環境では、HTML、CSS、JavaScript、画像、PDFなどの静的コンテンツを中心に配信します。PHP、CMS、データベース、管理画面等を公開側から切り離すことで、インターネットから直接到達できる対象を減らします。ただし、静的ファイル、JavaScript、配信基盤、DNS、外部サービス等にもリスクは残ります。そのため、静的化後も適切な権限管理、監視、バックアップ、設定管理が必要です。
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3.既存コンテンツとデザインをできる限り活用
停止前のWebサイトを参照し、既存の文章、画像、PDF、ページ構成、デザイン、URL等を可能な範囲で再利用します。全面的なリニューアルとは異なり、まず既存資産を活かして再公開するため、コンテンツを一から準備する負担を抑えられます。
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4.AI・自動化による解析・再構築の効率化
既存サイトの解析や静的化には、AIや自動化技術を活用し、早期再公開に向けた作業を効率化します。
- ページ構造や共通テンプレートの把握
- 本文、画像、リンク、メタ情報等の抽出
- 静的HTML等への再構築
- 生成前後の表示差分の確認
- 対象ページや関連ファイルの整理
最終的な公開可否は、AIや自動化による処理結果だけで判断せず、表示、リンク、URL、計測、外部連携等を確認したうえで決定します。
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5.動的機能は切り離し・代替を個別に判断
問い合わせフォーム、サイト内検索、会員機能、パーソナライズ、外部API連携などは、静的コンテンツだけでは再現できない場合があります。静的コンテンツだけで再現できない場合は、緊急再公開時には対象外として切り離す、案内ページへ置き換える、外部SaaSや別システムを利用するなど、機能の重要度と安全性を踏まえて判断します。
静的Webサイト生成サービスの詳細
以下は、緊急復旧時に想定する標準的な対応内容です。実際の提供範囲は、サイトの状態、ページ数、動的機能、アクセス方法、公開環境等を確認したうえで決定します。
現状確認・対象範囲の整理
- 対象ドメイン、ページ数、主要ディレクトリの確認
- CMS、PHP、サーバー、CDN等の構成確認
- 公開を急ぐページと対象外ページの優先順位付け
- フォーム、検索、会員機能、API等の動的機能の洗い出し
- DNS、SSL/TLS証明書、アクセス解析、計測タグの確認
- 更新頻度、更新担当者、公開後の運用方法の確認
安全なアクセス環境の確保
- 当社指定IPアドレスからのみアクセスできる状態の準備
- VPN、アクセス制限、一時URL等を利用した参照方法の検討
- 作業対象、アクセス権限、取扱データの確認
- 既存環境に不正侵入や改ざんの疑いがある場合の取扱範囲の整理
既存サイトの解析・コンテンツ抽出
- HTML、CSS、JavaScript、画像、PDF等の取得・整理
- ページ構造、共通部品、テンプレートの解析
- 内部リンク、外部リンク、リダイレクトの確認
- title、description、canonical等のメタ情報の確認
- 構造化データ、計測タグ等の確認
静的化・再生成
- 静的HTML、CSS、JavaScript、画像等への再構築
- 共通ヘッダー、フッター、ナビゲーションの再現
- URL構造・ファイル配置の調整
- PHP、CMS、SSI等への依存除去
- 必要に応じたエラーページやメンテナンス案内の作成
品質確認・公開準備
- 主要ブラウザ・画面サイズでの表示確認
- 内部リンク・外部リンク・ファイルリンク確認
- 画像、PDF、CSS、JavaScript等の欠落確認
- 主要URL、404、リダイレクト、HTTPSの確認
- title、description、canonical、robots.txt、sitemap等の確認
- アクセス解析・計測タグの確認
- 生成前後の画面差分確認
- 切り替え方法、切り戻し方法、公開判定条件の整理
公開環境への配置・再公開
- 静的配信環境へのファイル配置
- DNS・CNAME等の切替支援
- SSL/TLS証明書の確認
- 公開後の主要ページ・リンク・計測確認
- 必要に応じた監視、バックアップ、運用方法の提案
進め方
期間の目安:最短即日公開
サイト規模、ページ数、CMS機能、コンテンツ移行量、動的機能、社内セキュリティ要件によって異なります。現状調査後に、対象範囲とスケジュールをご提示します。
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Step 1ご相談・対象確認
公開停止に至った背景、現在の環境、公開を急ぐページ、動的機能、利用可能なデータ等を確認します。
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Step 2安全なアクセス環境の確保
既存サイトをインターネットへ再公開するのではなく、IPアドレス制限、VPN、一時環境等により、当社が安全に参照できる状態を整えます。
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Step 3解析・静的生成
既存サイトのページ、画像、PDF、リンク、デザイン等を解析し、公開対象を静的HTML等として再生成します。AIや自動化技術は、この作業を効率化するために使用します。
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Step 4検証・公開判定
表示、リンク、URL、コンテンツ、計測タグ、動的機能の切り離し状況等を確認します。公開判定条件と切り戻し方法を確認したうえで、再公開の可否を判断します。
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Step 5公開・初期確認
静的配信環境へ配置し、DNS等を切り替えて公開します。公開後は主要ページ、証明書、リンク、アクセス状況等を確認します。
よくあるご質問
- Q. どのようなWebサイトが対象ですか?
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企業サイト、サービスサイト、製品サイト、採用サイト、広報サイトなど、情報提供を中心とするWebサイトが主な対象です。
会員ごとに表示内容が変わるサイト、ログインが必須のサイト、決済・予約・検索・リアルタイム処理が中心のサイトは、全体をそのまま静的化できない場合があります。静的公開分離は企業・製品サイト等に適し、動的機能が多い場合は機能分離や別方式を検討します。 - Q. 元のWebサイトが非公開でも対応できますか?
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当社指定IPアドレスからのアクセス許可、VPN、一時URL、認証付き環境、元データやバックアップの提供など、当社が適法かつ安全に参照できる手段をご用意いただければ対応を検討できます。
- Q. 問い合わせフォームはどうなりますか?
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フォームはサーバーサイド処理を必要とすることが多いため、緊急再公開時には一時停止する、連絡先案内へ置き換える、外部フォームサービスを利用するなど、ケースごとに判断します。
- Q. サイト内検索や会員機能は利用できますか?
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静的コンテンツだけでは再現できない場合があります。緊急再公開の対象外とするか、外部サービス、API、別システム等への切り分けを検討します。
- Q. 現在のデザインは維持できますか?
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既存HTML、CSS、画像等を参照できる場合は、可能な範囲で現在のデザインを再現します。ただし、CMSやサーバー側の処理に依存した表示、古いブラウザ依存の記述、取得できない素材等は調整が必要です。
- Q. 現在のURLは維持できますか?
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既存URLの維持を基本に検討します。ただし、サーバーサイドのURL書き換え、検索結果ページ、パラメータ付きURL等は再現できない場合があります。維持できないURLは、リダイレクトや代替ページを個別に整理します。
- Q. 再公開後はCMSが不要になりますか?
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再公開する静的サイトの配信には、CMSを使用せずに配信できる構成を基本とします。ただし、継続的に更新する場合は、静的ファイルを編集する運用、限定環境のCMSから再生成する運用、別のCMSへ移行する運用などを検討します。
- Q. 静的化後の更新はどのように行いますか?
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更新頻度や担当体制に応じて、静的ファイルを直接更新する方法、当社へ更新をご依頼いただく方法、非公開の更新環境から静的ファイルを再生成する方法などをご提案します。
- Q. 静的化すれば、脆弱性対応は不要になりますか?
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不要にはなりません。静的化によってPHP、CMS、データベース等を公開配信経路から切り離すことはできますが、DNS、CDN、ストレージ、JavaScript、外部サービス、管理アカウント等の管理は引き続き必要です。
本サービスは、すべての攻撃や脆弱性を完全に防ぐことを保証するものではなく、公開側の攻撃対象領域を縮小し、影響を受けにくい構成へ移行するものです。 - Q. 元サイトに改ざんや侵入の可能性がある場合も利用できますか?
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影響調査やコンテンツの健全性確認が必要です。既存サイトの内容を無条件に複製すると、不正なJavaScript、リンク、埋め込み等まで引き継ぐ可能性があるため、調査・確認範囲を事前に整理します。フォレンジック調査やインシデント対応が必要な場合は、静的生成とは別の対応としてご相談ください。
- Q. 対応可否を判断するために何が必要ですか?
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主に、対象ドメインとおおよそのページ数、現在のCMS、PHP、サーバー、CDN等の構成、Webサイトへアクセスするための方法、公開を優先するページ、フォーム、検索、会員、API等の動的機能、DNS、SSL/TLS証明書の管理状況、更新頻度と公開後の運用方法、不正侵入・改ざん・情報漏えい等の疑いの有無、希望する公開環境とセキュリティ要件、を確認します。