日本企業500社を対象にしたLighthouseのアクセシビリティスコアの計測(2025年版)
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)5年ほど前に日本企業500社を対象にLighthouseのアクセシビリティスコアを計測してみたという記事を書いたのですが、5年経った今、スコアに変動があるのかが気になったので、実際に計測してみました。
計測にあたっては、2020年との比較のために、チェック対象のURLは基本的に2020年当時のままとしました(もっともLighthouse自体のバージョンが変わってはいるわけですが、そのことは脇に置きます)。TOPIX 500の銘柄の入れ替えを反映していませんが、社名の変更に伴いドメインがされている、または404の場合は、適切なURLに置き換えています。

スコア | サイト数 |
---|---|
50-59 | 4 |
60-69 | 30 |
70-79 | 53 |
80-89 | 156 |
90-99 | 227 |
100 | 30 |
2020年で8サイトあったスコアが50より小さなサイトについては、今回は0となりました。また、スコアが100のサイトは、2020年では13であったものが、今回は30となりサイト数が倍増しています。
最もサイト数が多い階層は、2020年ではスコアが80~89の階層でしたが、今回は90~99の階層となっています。これらから総じてグラフが右にシフトしており、Lighthouseのスコアが全体的に改善されていることがわかります。
500サイトのうち、約半数が90以上のスコアが取れていることを前向きに捉えるべきなのか、約半数のサイトは90未満のスコアとなっていることを後ろ向きに捉えるべきなのかは判断が分かれるところでしょうが、改善の傾向が見られるのはよい兆候といえるでしょう。