イベントレポート:「サイトリニューアル・カンファレンス」に登壇しました
エグゼクティブエディター 上原2025年11月5日、株式会社宣伝会議が主催する「サイトリニューアル・カンファレンス」が、東京港区の宣伝会議セミナールームで開催されました。当社からは、エグゼクティブ・フェローの木達一仁が「サイトリニューアルに不可欠なアクセシビリティの視点」というテーマで講演しました。
サイトリニューアル・カンファレンスとは?
企業Webサイトの重要性は高まり続けていて、企業価値の発信やステークホルダーとの信頼関係構築など、期待される成果はますます大きくなっています。ビジネス環境が著しく変化する中で、そうした成果を最大化するために、Webサイトのリニューアルを検討している企業も多いのではないでしょうか?
本イベントでは、現場の第一線で活躍するWebの専門家たちが、スピーカーとして集結。多彩な講演を通じて、企業のWeb担当者に向けて、リニューアルを成功させるための視点や実践ポイントを伝えていました。
サイトリニューアルに際し、企業はアクセシビリティとどう向き合うべきか
前述の通り、当社・木達は「サイトリニューアルに不可欠なアクセシビリティの視点」というテーマで講演をおこないました。
まず、アクセシビリティの必要性について触れ、Webサイトを利用するデバイスとユーザーがそれぞれ多様化する中、アクセシビリティの品質がWebサイトの成果を左右しうると指摘。アクセシビリティの向上はAIがコンテンツを正しく理解し、処理する能力の向上にもつながると解説しました。
次に、障害者差別解消法についてWebアクセシビリティの観点から言及。2024年の改正法の施行により、これまで努力義務だった「合理的配慮の提供」が、一般企業でも法的義務となった点を紹介しました。そして、「環境の整備」は引き続き努力義務であるものの、日頃からアクセシビリティに取り組むことが重要だと訴えました。

木達の講演の様子
企業がアクセシビリティに取り組む際は、いきなり高い目標を掲げるのではなく、まずは現実的な目標を設定することが重要だと強調。例えば、「画像の代替テキスト」の徹底から、徐々に範囲を広げていくアプローチを推奨しました。
最後に、Webサイトのリニューアル直後だけ、アクセシビリティの品質が高くても意味がないと断言。アクセシビリティの取り組みは、PDCAサイクルを継続して回すことが不可欠だとしました。そして、サイトリニューアルはこれまでの取り組みを仕切り直し、持続可能性を念頭に目標設定や体制や予算を検討する絶好の機会ですと語り、講演を締めくくりました。
なお、株式会社宣伝会議のWebサイトでも、本講演についての記事が掲載されています。興味がおありの方は、こちらも併せてご覧ください。
ミツエーリンクスが説く、サイトリニューアルに不可欠な現代版「アクセシビリティ」とは

木達の講演の様子
本イベントは、多くの専門家が講師となり、サイトリニューアルに関連する多様な知見を、一日で学べるという主旨でした。たくさんの要素を一日で学べるイベントのため、木達の講演時間は30分と普段のセミナーより若干短く、内容が盛りだくさんだった印象です。それでも多くの参加者の方々が、最後まで関心を持って耳を傾けてくださっていました。
なお、この講演内容を1時間かけてより詳しく解説する拡充版「サイトリニューアルに不可欠なアクセシビリティの視点」を、2026年2月5日(木)に当社主催のオンラインセミナーとして開催する予定です。ご興味のある方は、ぜひ参加をご検討ください。