Firefox 138.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン138.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 138.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンでは、プロファイルを管理する機能が展開(プログレッシブロールアウト)されました。仕事や趣味など、Firefoxを利用する用途ごとに任意の名前でプロファイルを定義のうえ、簡単に切り替えて Firefoxを利用できるようになります。同様の機能は、すでにGoogle ChromeやApple Safariで利用でき、決して目新しいものではありませんが、個人的にはうれしい機能追加です。
またタブグループ機能が、世界中のほぼすべてのユーザーに利用可能になったとのこと。あいにく、私の手元の環境ではFirefox 137.0がリリースされた際と同じく、まだ利用できていないのですが......特定のタブを他のタブ上にドラッグ&ドロップすることで、タブグループを作成できます。タブグループの並び替えは、ドラッグすることで簡単にできます。
フロントエンド周りでは、ユーザーエージェントスタイルシートでh1要素に適用されるスタイルが変更された点が、個人的には興味深いと思いました。これは、Default styles for h1 elements are changing | MDN Blogで解説されていたとおり、アウトラインアルゴリズムの実装を目指していた当時の名残をなくす動きです。商用サイトであれば、h1要素の文字サイズやマージンをカスタマイズしないプロジェクトはまれかもしれませんが、注意が必要でしょう。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全11件、うち重要度高:4件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 138 for developersが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 139のリリースは、Firefox Release Calendarによると2025年5月27日の予定のようです。