2006年12月22日 企業サイトの新たなターニングポイント

取締役COO兼エグゼクティブプロデューサー
岡田 貴彦

情報提供からコミュニケーションへ

マーケティングのパラダイムシフトによって、マーケティングコミュニケーションという言葉が一般的になり、PRやIRなどの広報活動にCSRが加わることで個々のステークホルダーに対する企業の情報提供は、コミュニケーションへと形を変えて来ました。そして、リアルな実現場は言うまでもなく、Webサイトにおける企業としてのコミュニケーション能力が問われ始めている段階となりました。

一貫性のあるコーポレートコミュニケーション

継続的で一貫性のあるコミュニケーションを構築することは、ブランディングにおける大きなテーマとしても認識されつつありますが、統制された情報を提供するだけではなく、その企業の文化や社風を一定のコントロール下であえてリークすることも求められてきています。近年増えてきているBlogや企業主催のSNSなどがそれにあたります。

また、個々のステークホルダーへの情報提供は、全方位的なマルチステークホルダーへの情報提供へと拡大し、企業としてのコミュニケーションの質や量が問われ始めていると言えるでしょう。

ステークホルダーは、企業が発信するターゲッティングされた情報だけを見聞きする訳ではなく、必要な情報を自分の意思で選択しながら収集し、判断し、そして自分の意見として表明していくことになります。

企業にはさまざまな機能が存在しますが、製造・販売・広報・購買・法務・人事(採用)など、簡単に思いつくものを挙げただけでも、さまざまなステークホルダーが存在し、またそのステークホルダーが重なり合い、互いに影響を及ぼしながら、企業のイメージが形成されるのが実情です。

例えば、インターネット上で採用応募者は、採用情報だけをサイトで閲覧する訳ではなく、企業情報を閲覧し、製品/サービス情報を収集し、IRやCSRに関するページを調べるでしょう。そして、スタッフや経営者のメッセージやコラムを読み、その企業で働くイメージを徐々に形成していくことになります。また、自分の意見や疑問を掲示板やBlogで発信者として掲載していきます。

企業活動とWebサイトのリンケージ

Webサイトは、企業内の個々の活動のダッシュボードであり、Webサイトの構築・運用は、部門ごとの活動/情報を集約する作業であると言えます。

各主管部門はコンテンツオーナーとなり、サイトオーナーのコントロールの下にコミュニケーションを実施していく訳ですが、なかなかコントロールされていないのが実情です。

例えば、乱立した見映えの違うサイトや増改築を重ねてきて統一性のないサイトなど、今後、統一・統合が必要なケース。

または、器としてのWebサイトは管理されているものの、コンテンツ面での用語・文言の不統一や更新頻度のバラツキなどが散在しているケース。

いずれも運用に関わる問題であるため、社内リソース、パートナーを交えたプロジェクト体制を確立して対応していく必要があります。

ビジネスプロセスとしての観点

今、企業サイトに必要な視点は、部門を超えた全体のビジネスプロセスをベースにしたWebサイトの見直し、体制の構築・運用であると言えます。マーケティング、CSR、リクルーティング、購買などさまざまな部門の垣根を越えて、ひとつのビジネスプロセスとして捉え直し、全体的な視野の下に、一定のベクトルに基づいた体制・フロー・ルール・ガイドライン・効果測定などによる統括的なコントロールが必要となって来ていると言えるでしょう。

そのためには、社内スタッフの教育、優良なパートナーの開拓・コラボレーションなどを視野に入れた検討が求められます。

ミツエーリンクスとしての取り組み

企業の情報をコンテンツ化していくというコンセプトの下に、今後、ミツエーリンクスではコーポレートコミュニケーションをサポートするビジネスパートナーとして一層のレベルアップを果たしていきたいと考えており、先日リリースさせていただいた「ウェブ標準表記設計サービス」「コンタクト管理システム」をはじめとした、さまざまなサービス/ソリューションの開発に合わせて、人的なリソース面でも、「オンサイト サービス」などをご提供させていただいております。また最近では、クライアントご担当者様に対しての研修サポートなどのご要望もいただいております。

今後、ビジネスプロセスの改善を含めた戦略的なソリューションの開発も予定しており、総合的なサポートを実現できる企業を目指して参りたいと考えております。

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