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「Global by Design」日本語版

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」の記事を翻訳してお届けします。翻訳の正確性は保証いたしかねますので、必要に応じ原文を参照ください。

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2017年、小売業界で最も優れたグローバルWebサイトはIKEA

(この記事は、2017年4月17日に公開された記事「IKEA: The best global retail website of 2017」の日本語訳です。)

2017年版Webグローバリゼーション・レポート・カードにおいて、私は次の9つの小売業のWebサイトを比較調査しました:

このレポートの目的のために、小売業界の調査対象は、進出した市場の地域で実際に店舗を構えている企業に限定しました。Amazonについては、まだ実店舗を展開し始めたばかりの状況にあり、私は同社を伝統的な小売企業というよりWebサービスの企業と認識しているため、eBayやGoogleといったWebサイトと比較しました。このように区別した理由は、既に実店舗を世界的に展開しており、国ごとにユニークなWebサイトを運営している現地法人を擁しているかもしれない企業にフォーカスするためです。

グローバルに小売業を営む組織が直面する、Webサイトのグローバル化におけるチャレンジの一つに、共通のデザインテンプレートで異なる役割や文化に対応することが挙げられます。それは、McDonald'sWalmartといった企業がこれまでのところ避けてきたゴールでもあります。今年、首位に輝いたのはIKEAであり、僅差でStarbucksに勝りました。

IKEAはこの一年の間にサポート言語を2言語追加し、トータルで34言語をサポートしています。同じ小売業界において、IKEAより多くの言語をサポートしているのは、McDonald'sだけです。

IKEAは、グローバル規模での一貫性の担保と、より深いレベルのローカリゼーションにおいて、素晴らしい実績を上げ続けています。昨年一年間のうちにIKEAが行った改善の中で、重要と私が思うものをここで指摘しておきましょう。

初めに少々、背景を語っておきます。IKEAは、スプラッシュ画面にグローバル・ゲートウェイを採用した最初の企業の中の一社であり、つい昨年まで以下に示すようなスプラッシュ画面を用いていました:

かつてIKEAが採用していた、スプラッシュ画面のグローバル・ゲートウェイ

グローバルWebサイトの黎明期において、IKEAはこの種のグローバル・ゲートウェイを採用した点で優れていました。ジオロケーションは当時まだ確立された技術ではなく、世界中から.comドメインを訪れたユーザーが国や地域ごとのサイトを見つけるのに、スプラッシュ画面は理想的な手段だったのです。

しかし時が経ち、人々はイライラするようになりました。彼らは、グローバルなホームページにアクセスするたび、スプラッシュ画面上のグローバル・ゲートウェイを目にしたくなかったのです。それこそは、ジオロケーションが普及し始めた所以です。

幸いにしてIKEAは今や、ジオロケーションを用いユーザーを適切に出迎えます。

米国内の誰かがIKEA.comにアクセスしたとすると、次のようなページが表示されます:

米国からIKEA.comにアクセスした際の画面キャプチャ

英国の顧客であれば、次のようなページを目にすることになるでしょう:

英国からIKEA.comにアクセスした際の画面キャプチャ

IKEAのグローバル・ゲートウェイは、(国旗への過剰な依存という点で)改善の余地があります。しかしこのジオロケーションを使う動きは、グローバルなユーザビリティにとって大きな前進であり、同社が小売業界のリーダーとなった理由の一つでもあります。

LUSHもまたジオロケーションを活用しています。以下の画面キャプチャは、同社が日本からの訪問者に対し表示させているページです。残念なことに、日本語はサポートされていません。

日本からLUSHのサイトにアクセスした際の画面キャプチャ

McDonald'sは小売業界において、サポート言語数では41でトップでありながら、一貫性の担保において多くのグローバルWebサイトに後れを取っています。以下に示すのは、デザインがどれだけ変化しているかをご理解いただくために、3カ国のホームページを並べたものです。

McDonald'sの3つの異なるサイトのページ比較

McDonald'sは、グローバル・テンプレートを採用することで、膨大なリソースを節約できるはずです。これはユーザーにとっても益のあることで、なぜなら.comドメインのサイトと国ごとのサイトを行き来する(これはよくあるシナリオです)際、ユーザーは一貫したナビゲーションとブランディングを目にすることになるからです。

Walmartは、Webサイトのグローバル化のベストプラクティス採用について、後れを取り続けています。しかし、少しばかり前進している様はみてとれます。例えば、ユーザーを国ごとのサイトに自動的に導くために、同社はジオロケーションを用いています。そのため、ブラジル国内からwalmart.comにアクセスしたユーザーは、ブラジル向けのサイトに誘導されることになります。私は、ジオロケーションの活用を称賛する一方、全てのページのヘッダーに視覚的にわかりやすいグローバル・ゲートウェイを設置していない点については、ユーザーが強制的な誘導を容易に回避することができないことから、好ましくないと考えます。

より詳しくは、2017年版Webグローバリゼーション・レポート・カードをご覧ください。

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