急成長と共に現地語によるコンテンツを必要とする国、インド
(この記事は、2017年6月1日に公開された記事「India: Growing like crazy and craving local-language content」の日本語訳です。)
Kleiner PerkinsのMary Meeker氏が本日、2017 Internet Trendsというレポートを公開しました。それは物凄い情報量のスライドなのですが、前回このレポートに言及したのは2014年のことです。
今年のスライドで私の目を引いたのは、インドにフォーカスした中のいちページで、同国のインターネットユーザーの46%が主に現地語で書かれたコンテンツを消費している様を示したものです。
![インドのインターネットユーザーが消費するコンテンツの言語における現地語とそれ以外の比率を示したグラフ。現地語の割合は2012年の41%以降、年々高まっている。](https://www.mitsue.co.jp/knowledge/blog/global_by_design/img/20170612_01.png)
この数字は、私がかつて推測していたよりも高いものであり、数年にわたって私が述べてきたことを強調するものでもあります。それはつまり、英語さえサポートすればインドで成功できるとは考えられなくなりつつある、ということです。
GoogleやFacebookは、だいぶ前からそのような状況を認識し、今や29あるインドの公用語のうち大半をサポートしています。一体、いつになったら他のグローバルブランドも同じ認識に至るのでしょうか?
何と言っても、インドは最も急速に成長を遂げている市場であり、また成長の余地はまだまだあります。
![2016年の世界各国のGDPとGDPの成長率を表したグラフ。インドの成長率は6.8%で最も高い。](https://www.mitsue.co.jp/knowledge/blog/global_by_design/img/20170612_02.png)
2017年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、世界で名だたるブランドのうちたった6%しか、インドの言語で最も人気のあるヒンディー語をサポートしていません。ヒンディー語に次いで人気があるのはウルドゥー語で、タミル語が後に続きます。
Amazonはインド市場にとても投資しており、かつて中国のeコマース市場を支配しようとした(そしてその試みの大部分は失敗に終わった)時と同じ轍を踏まぬようにしているのは明らかです。昨年の秋、Amazonが「光のフェスティバル」と呼ばれるお祭りをお祝いしていたのをご存知でしたか?
![「光のフェスティバル」を祝福しているAmazonのページ](https://www.mitsue.co.jp/knowledge/blog/global_by_design/img/20170612_03.png)
インドでは昨年、Webのユーザーが1億人以上増えていますが、これは他のどの国よりも多い人数です。
もし時間が許すなら、スライド全ページをチェックしてみてください。300ページ以上あることは承知していますが、斜め読みするだけでも何かしら得るものがあることを約束します。私がそうでしたから!
追伸:私の最新著作『Think Outside the Country』では、インドについての節を含めています。