(この記事は、2017年6月15日に公開された記事「Announcing the top 10 global tourism websites」の日本語訳です。)

Webグローバリゼーション・レポートカードを作成する一環で、長年にわたり旅行業界のWebサイト(航空会社、ホテル、旅行代理店など)を調査してきましたが、私は観光地のサイト、例えば都市地域のWebサイトについて多くの時間を割いてきませんでした。しかしそれは、今年の初めまでの話です。

目的地はマーケティング — 観光事業のWebサイトに見るグローバルリーダーとベストプラクティス(原題:Destination: Marketing - Global Leaders and Best Practices in Tourism Websites)」の発行をお知らせできるのを、私は嬉しく思います。

このレポートでは6大陸にまたがり55の国や地域、都市の観光サイトを比較調査しました。その中で、トップテンにランクインしたのは以下のサイトです:

1位:ドイツ、2位:フランス、3位:スペイン、4位:パリ、5位:スコットランド、6位:シドニー、7位:ドバイ、8位:オランダ、9位:シンガポール、10位:西オーストラリア州

ドイツのサイトが多くの分野で1位を獲得した背景には、24言語のサポートやサイト内の一貫性、そしてローカル向けコンテンツがあります。

ドイツのサイトの画面キャプチャ

都市のサイトで優れていたのはパリで、サポート言語数が11というのは少なく聞こえるかもしれませんが、しかし都市のサイトにおける平均値よりも上の数字です。

パリのサイトの画面キャプチャ

このレポートにおいて注目に値する発見とは、観光サイトのあいだで言語サポートにおける差が開きつつあることですが、詳しくは後述します。

西オーストラリア州は、地域のWebサイトの中でトップです。以下の画面キャプチャに見られるように、ヘッダーにある地球のアイコンが、グローバルゲートウェイを強調するために使われています。とても良い感じです。

西オーストラリア州のサイトの画面キャプチャ

観光地のサイトこそ旅行業界をリードすべき

言語サポートは、観光サイトが改善を必要とする領域の一つに過ぎません。今回のレポートでは、観光サイトで使われている多種多様なナビゲーション戦略を丁寧に記録し、全ての観光サイトで検討に値するベストプラクティスを提供しています。また、同レポートはローカル向けコンテンツ、ソーシャルメディア、モバイルユーザーのサポートについても(弱点についても)取り扱っています。

私はこのレポートが、観光サイトのグローバル対応をより強固なものとする手助けになることを願っています。旅行や観光の業界はグローバル経済より速いペースで成長しており、世界旅行ツーリズム協議会によると、2017年には地球上の業務の9分の1を占めると見積もられているのです。観光地のサイトは旅行者を惹きつける上で重要な役割を果たしますが、その半数以上は英語を話しません。

「目的地はマーケティング — 観光事業のWebサイトに見るグローバルリーダーとベストプラクティス」レポートの表紙

レポートの詳細については、Destination: Marketing - Global Leaders and Best Practices in Tourism Websitesのページをご覧ください。

Information

書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

ミツエーリンクスのグローバルWebサイトソリューション

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