(この記事は、2018年5月17日に公開された記事「Internationalization resources complements of the W3C」の日本語訳です。)

Webサイトのグローバル対応の成否は、問いを立てることができるかどうか次第です。

私の著書『Think Outside the Country(訳注:日本語版のタイトルは「グローバルWebサイト&アプリのススメ」』で強調したポイントの一つに、すべてを知る人などいないという点があります。誰一人として、すべてを知ることなどできないのです。それが可能だとか、そういう人々が実在するなどと言う人は誰であれ、信用すべきではありません。そして率直に言って、それはこの業界の面白さの一端です。あなたは言語から文化、国、技術に至るまで、何かしら新しい物事を学ぶことを止めることはないでしょう。

では、問いを立てたら私はどこへ向かうべきでしょう?

もしその問いが技術的でインターネットに特化したものであれば、私はよくW3C、とりわけ国際化ワーキンググループのページを訪れることから始めます。同グループを率いるRichard Ishida氏は、長年にわたりチュートリアルやベストプラクティス、標準についての情報収集と分類、また記事執筆に関し素晴らしい功績を残してきました。

国際化ワーキンググループのページのスクリーンショット

あなたはより多くを学びたいと思ったら、何から着手しますか?

以下に私のお勧めするリソースをいくつかご紹介します。

Working with Languages in HTMLは、言語の指定がなぜ重要かを端的に要約しています。

Personal Names Around the Worldは、入力フォームにおける「ファーストネーム」と「ラストネーム」が、なぜグローバルには機能しないかをうまく説明しています。

Introduction to Multilingual Web Addressesは、国際化ドメイン名(IDN:Internationalized Domain Name)やプニコード、そして非ラテン文字のドメイン名がインターネットで機能するうえでの課題に関する良い導入記事です。

内容は濃いですが、ヘブライ語やアラビア語といった双方向テキストをWebブラウザがどのように扱うかを理解したいと思うなら、Unicode Bidirectional Algorithm Basicsは重要です。

CSSで多言語対応に関連する新機能を概観しているのがCSS3 and International Textです。

上記は氷山の一角にすぎません。

さぁ、国際化ワーキンググループのページにアクセス!

Information

書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

ミツエーリンクスのグローバルWebサイトソリューション

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