Mailchimpのグローバルサイトにおけるささやかな、しかし重要な改善

(この記事は、2022年5月8日に公開された記事「Mailchimp makes a subtle but important global improvement」の日本語訳です。)

昨年、Mailchimpがグローバル展開を開始した際、私はいくつかの初歩的な誤りを指摘しました

Mailchimpは、大きなヘッダー上で多言語対応を告知していました:

Mailchimpのサイトで多言語対応を告知するヘッダー

地球を模したアイコンは当時(そして今も)完璧でした。しかし、その表示場所に問題がありました。グローバルゲートウェイは、ヘッダー全体を占めないまでも、それにふさわしい表示場所を必要としていました。

また、例えばドイツ語を選択した場合、以下に示すヘッダーが表示されることになります:

文言がすべてドイツ語に置き換えられたMailchimpのヘッダー

スーパーヘッダーにある文言すべてがドイツ語に書き換えられることで、Webサイトがサポートしている他の6言語を必要とするユーザーにとっては、用をなさなくなることが問題でした。

幸い、現在Mailchimpにアクセスすると、次のように表示されます:

現在のMailchimpのサイトにあるヘッダー

ご覧の通り、グローバルゲートウェイはメインヘッダーの右上、つまり一般的に最も適した場所に表示されています。いまだフッターに表示されることが多いので、この場所で表示されるのをとても嬉しく思います。

地球のアイコンをクリックすると、以下に示すメニューが表示されます:

Mailchimpのグローバルゲートウェイでメニューを展開させたところ

最高にエレガントなUIというわけではありませんし、他のメニューに見られるデザイン要素を活用しているようにも映りません。しかし、ラベルはそれぞれの言語でちゃんと表示されています。

Mailchimpのサイトに携わる人々は、ヘッダーに同様のグローバルゲートウェイを実装するよう、Intuit(訳注:IntuitはMailchimpを買収した企業)の上層部を説得する必要があります(Intuitサイトでは現在、グローバルゲートウェイがフッターにあるうえ、悲しいかな国旗を使用しています)。

Mailchimpが2022年版Webグローバリゼーション・レポートカードに含まれなかったのは、グローバル化の初期段階における誤りが大きな要因です。しかし、おそらく2023年版には含まれることでしょう。

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書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

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