2020年12月18日 グレート・リセットの先を見据えて

取締役(CTO)
木達 一仁

「年末のご挨拶」というタイトルでコラムを書き、最終営業日に公開するのが、私にとって数年来の慣例でした。しかし、コロナ禍という世界規模の厄災が続くなか、例年同様には筆が進みません。そこで、先だってミツエーカンファレンス2020でお話しした内容を一部ご紹介しつつ、年末のご挨拶を(ややフライング気味ではありますが)させていただこうと思います。

グレート・リセット

世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum)の年次総会は、「ダボス会議」の名で知られています。著名な政治家や実業家が一堂に会するため、その注目度は高く、世界に与える影響は比較的大きいとされています。

来たる2021年のダボス会議は、5月にシンガポールで開催される予定となっています。そこで語られるであろう内容が「グレート・リセット」、回復力ある経済や社会を新たに構築しようというものです。

現在のコロナ禍を乗り越えたところで、人類が別の新たなパンデミックに見舞われる可能性はあります。パンデミックのみならず、人種差別や貧困、自然破壊といった地球規模の問題に対処していくには、既存の経済や社会をリセットしてでも高い回復力を獲得するほかない……そんな趣旨でしょうか。

社会の持続可能性に貢献するWebデザイン

グレート・リセットの是非はさておき、私たちは社会の持続可能性というテーマに一層、真摯に向き合わらなければならないことが、この一年で明らかになったように思います。そしてそれは、2015年に国連で合意された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)への貢献という、世界的なトレンドと符合するものです。

Webというメディア、プラットフォームが広く世に普及・浸透している現在、Webデザインもまた社会の持続可能性に貢献していく必要があると、私は思います。果たしてそれは、どのようなデザインか? 答えは、実は既に過去2回のコラムでご紹介してきました。

より少ないエネルギー消費で、より効率的かつ効果的にユーザーニーズとビジネスニーズの双方を満たすデザインこそ、これからのWebコミュニケーションに求められるのではないでしょうか。それはSDGsの文脈でよく引き合いに出される近江商人の哲学、「三方良し」を適用したWebデザインとも言えます。私が考える「自分良し、相手良し、世間良し」のWebデザイン版とは、「企業(サイト運営側)に良し、ユーザーに良し、社会に良し」です。

当社のお客様が、そうしたデザインを採用し要件をRFPに盛り込んでいただくことは、制作を担う当社自身にとっても、SDGsへの貢献たり得ます(当社のSDGsへの取り組みにある「目標12および目標13への取り組み」参照)。

技術と品質で未来を紡ぐ

サステナブルWebデザインの要素、例えば表示パフォーマンスやアクセシビリティといった品質は、かねてより当社が重視し、また改善に取り組んできたものです。その意味では、一定のレベルで既に社会の持続可能性に貢献するWebデザインを実践してきたと言えます。振り返ってみれば、それはまさに当社サイトのトップページに掲げたメッセージ、「技術と品質で未来を紡ぐ」の体現です。

来たる2021年、果たして世界はグレート・リセットの実現に舵を切るのか……私にはわかりません。それでも、グレート・リセットの先を少しでも見据えて、起こり得る社会変動に備えることは、業種業界を問わず必要でしょう。当社としては品質に一層こだわり、お客様のビジネスの、さらには社会全体の持続可能性により高いレベルで貢献できるよう、地道に努力を積み重ねたい考えです。

お知らせにあります通り、12月29日から来年1月3日までを年末年始休業日とさせていただきます。2021年の営業は、1月4日からになります。新型コロナウイルス感染症にはくれぐれもお気をつけて、良い年末年始をお過ごしください。

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