2021年9月17日 学び続ける理由

取締役(CTO)
木達 一仁

先日、私は採用情報のいちコンテンツであるメッセージに、「好きかどうかで考えよう」という見出しで始まる短い文章を寄稿しました。その出だしは、こうです:

Web業界は「技術トレンドの変化が激しい」と言われ続けてきましたが、本当でしょうか。そういう側面があることは確かで、この業界に属する誰しも、職種を問わず常に知識をアップデートし続ける必要があると、私は思います。

実際、Webの歴史を振り返りますと、さまざまな技術が絶えず登場してきました。その中には、標準化され広く普及したものもあれば、既に衰退し廃れたものもあります。フレームワークやライブラリの類に目を向ければ、常に群雄割拠の様相に映ります。

Webサイトの構築・運用にプロフェッショナルとして携わる以上、技術トレンドにおける変化は、学び続ける理由として、同じ業界の多くの方に賛同していただけるものでしょう。

しかし、理由はそれ「だけ」ではありません。やや社内向けの性質を帯びますが、当社のスタッフがなぜ学び続ける必要があるのか、技術担当の取締役(CTO)という立場から今一度、考えてみたいと思います。相互に重複する部分はあるにせよ、主に以下の3つに整理できそうです:

  • アイデンティティ / ミッションの実践
  • 顧客ニーズへの対応
  • SDGsへの取り組み

アイデンティティ / ミッションの実践

冒頭で言及したメッセージの更新と時期を同じくして、ミツエーリンクスとはというページに、「ビジョン」「アイデンティティ / ミッション」「コンセプト」「バリュー」が明記されました。そのうち「アイデンティティ / ミッション」は、

高い技術で、優れたコミュニケーションをデザインする

と定義されています。既に述べてきた通り、技術は時間の経過とともに変化し続け、ともすれば陳腐化してしまうもの。何をもってして「高い技術」と称するかはさておき、絶え間ない技術の習得や研鑽、すなわち学び続ける前提なくして、アイデンティティ / ミッションの実践は困難と言えるでしょう。

顧客ニーズへの対応

技術の変化はマーケティングやブランディング、広報、IRなどにおける方法論にも変化をもたらし、つまり当社にとってのお客様のニーズを変化させることになります。変化し続けるニーズに対応できるよう、日常的に学び続けなければ、遠からずお客様からお仕事をいただけなくなる可能性があります。

同時に技術の変化は、Webサイトの構築・運用に用いるツールやテクニック、効率などにも変化をもたらします。その種の変化に追随し続けなければ、同じニーズに応えるのに競合他社より多くの工数を必要とする状況に陥りかねず、そうなればやはり早晩、お客様に選ばれ続けることは困難になるでしょう。

いっぽう、一人一人がそれぞれに学び続けることでできることを増やしたり、あるいは既にできることの効率を上げるなどすれば、お客様に対して新たな価値を提供する機会の創出につながります。当社視点の表現をするなら「ニーズの掘り起こし」とも呼べますが、それも含め顧客ニーズへの対応力を向上させるには、やはり継続的な学びが必要不可欠です。

SDGsへの取り組み

SDGsへの取り組みの一環として、当社はSDGsの目標4「すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」に取り組んでいます。その具体的な活動には、社内のさまざまな施策、各種の研修や教育が包含されます。

もとより社会の公器たる企業には、従業員一人一人の価値を高める責務があるとされていますが、当社においては目下SDGsへの取り組みという文脈を加えて、その責務を果たしたいと考えているわけです。

研修や教育それぞれに対象となるスコープは異なるにせよ、SDGsの基本的な考え方である「誰ひとり取り残さない(No one will be left behind.)」に則り、それぞれの施策を実行していきたいと考えます。従い、SDGsへの取り組みもまた、当社において「学び続ける理由」の一つに数えられるでしょう。

なお、私はSDGsへの取り組みのページ最下部にあるように、その推進体制において横軸組織(部門横断的な組織)の責任者でもあります。例えば横軸組織で運用中の教育施策にディレクター、UIデザイナー、UI開発者の3職種を対象として実施している「グロースアッププラン」がありますが、それにはSDGsへの取り組みという側面もあるわけです。

生きることは学ぶこと

以上、3つに分けて若干くどくどしく、当社なりの学び続ける理由を整理してみました。しかし個人的には、理由はシンプルにただ一つだけ、学び続けてこそ現代社会を生き抜くことができるから、と捉えています。平均寿命が延び、リカレント教育の必要性が注目されるようになって久しいですが、生きることと学ぶことが同義の時代を迎えている実感が、私にはあります。

私の価値観なり人生観を押し付けるつもりは、毛頭ありません。しかし、学ぶことを生きることとイコールで捉えるくらい重視し、また学びに対して前向きな企業文化を育めたら理想的だと思っていますし、その実現に向け「今」できることを着実に、スタッフの皆さんと共同したいと考えています。

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