Webサイトで地図を載せない方が良い5つの理由

(この記事は、2021年11月15日に公開された記事「Five reasons to avoid using maps on your website」の日本語訳です。)

かつてRobert Frostは、「良いフェンスが良い隣人を作る」と書きました。

しかし、地図として可視化されたバーチャルなフェンスについて言うと、「良いフェンス」を作る方法は無いような気がしています。

世界には、紛争中の地域がたくさんあります。また、一見落ち着いて見える地域であっても、実はそうではないかもしれません。

次の事柄について考えてみてください...

私は以前からWebサイト、特にそのナビゲーションに国旗を使うことの問題点について記してきました。

しかし時として、地図はより大きな地政学上の問題を引き起こします。地図の使用を避けることができるなら、そうすべきです。

Webサイトで地図を載せない方が良い5つの理由

  1. 地図は常に変化しています。あらゆる地図に常に目を配る担当者が社内にいない限り、どこかの国境が描き直され、それを見逃してしまうという問題に遭遇するでしょう。
  2. 地図は視覚的、文化的な引火点です。先に述べたように、人々や政治家は、地図を介して行われるちょっとしたことでも自然に反応します。あなたには些細なことでも、他の地域や国の人にとってはそうではないかもしれません。
  3. 地図は本質的に正しくありません。地球を平面上に表現することの物理的な制約から、一部の地域が小さすぎたり大きすぎたりしてしまうのです。メルカトル図法から「オレンジピール」地図(訳註:グード図法のこと)に至るまで、完璧な地図は存在しません。
  4. 地図はWebページを重くします。地図はビジュアル要素です。他のビジュアル要素と同様、「見栄えがする」という理由以外に、それを掲載するには相応の理由が必要です。
  5. 地図には偏よりが含まれているかもしれません。例えば、あなたの.comサイトの訪問者向けに、地図を表示したとしましょう。デフォルトでは、世界のどの地域を表示させますか?理想的には、ジオロケーションを使用して訪問者の居場所に則して表示させます。あるいは、静的な地図をアイコンとして表示したとします。どの地域にどの国が含まれていますか?厳密なルールなどありません。ロシアはヨーロッパに含まれるという人もいれば、アジアに含まれるという人もいます。言い換えれば、地図や地域を表示する際、何らかのバイアスがかかることは避けられないのです。これを事前に知っておくことで、リスクを最小限に抑えることができるかもしれません。
どの国をどの地域に含めるかの表示例

Googleマップを埋め込む場合は?

どうしても地図を載せたければ、GoogleやMicrosoftなどの他の企業に任せましょう。しかし彼らもまた、多くの問題に向き合いながら地図を提供していることを忘れないでください。彼らが地図を作成することのリスクを冒しているからこそ、あなたもターゲット市場に向けリスクを冒して地図を表示させるのです。

Googleマップの表示例

また、地政学的な問題は、自動車メーカーのVWのカーナビのように、意外なところで発生する可能性があることも覚えておいてください。

グローバルナビゲーションのベストプラクティスについては、Webグローバリゼーション・レポートカードや『Think Outside the Country(訳註:日本語訳はグローバルWebサイト&アプリのススメ)』をご覧ください。

Information

書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

ミツエーリンクスのグローバルWebサイトソリューション

グローバルビジネスを支えるWebサイトにグローバルスタンダードな品質を提供する、各種サービスをご紹介します。