【海外UXイベント紹介】UX Masterclass 2018

UXエバンジェリスト 金山

2018年3月22日(木)、当社がメンバー企業として加盟するUXalliance(ユーザーエクスペリエンス企業の国際ネットワーク)が主催するUX専門家向けのイベントUX Masterclass 2018がイタリアのミラノ(英語表記:Milan、イタリア語表記:Milano)で開催されます。テーマは、「UX BEYOND THE SCREEN(スクリーンを超えたUX)」となっており、PCやスマートフォンの先にあるデバイスやUXを見据えたものになっています。

当社のUX部門からジョナサン・ウィークス賀來大登(かくひろと)の2名がスピーカーとして参加し、「Enhancing Machine Learning with Better User Experience」のタイトルで講演する予定です。技術の飛躍的進歩で脚光を浴びているML(Machine Learning)を紹介しながら、人がその技術を活用するにはUX(User Experience)の面でまだまだ問題を抱えていることを指摘します。その問題に対するいくつかのアプローチの中からチームビルディングに焦点をあて、MLのエンジニアとUXリサーチャー/デザイナーが1つのチームの中で協力する解決案を提示します。聴衆からどのような反応があったのか、イベント報告記事でご紹介する予定です。

イベントの構成は、大きく午前・午後に分かれており、それぞれ前半がキーノートスピーチなどの共通セッションで、後半はワークショップと2つのテーマ別セッション(1. Customer Experience Design、2. Artificial Intelligence)の3つから選ぶことができます。本記事では、それらの中からAI、VUI、CUI関連のワークショップとセッションをご紹介いたします。

  • AI and UX(AIとUX)

    AIの進化の歴史を振り返り、UXへの考慮が欠如していることを指摘します。過去の成功事例・失敗事例から、これから成功するためのUXフレームワークを提案します。

  • Voice UI: Forget everything you know about UI Design(音声UI:今までのUIデザインの常識は使えない)

    モバイルファーストから音声ファーストに変わってきたトレンドを示し、新しいメディアとしての音声に対して、今までのUIデザインとはまったく違った考え方で臨む必要があると指摘します。

  • Designing Vocal Conversation(音声による会話をデザインする)

    IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答装置)による機械的なやりとりをUXの観点からどのようにデザインすればよいかガイドラインを示し、自動化により効率アップした最先端サービスの事例を紹介します。

  • Chatbot design: how to design conersational interfaces that work(チャットボットのデザイン:使える会話型インタフェースをどのようにデザインするか)

    ユーザーとのやりとりに知性を取り込む方法について学べるワークショップです。ユーザーの活動分析からユニークなUXを提供する会話のプロトタイピングまで、理解を深めることができます。その他、チャットボットの様々な種類やパーソナリティー、自然言語処理(NLP)エンジン、会話のマッピングなどについて学ぶことができます。

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