品質の追求(その2)Web標準準拠の普及

取締役 木達

前回、品質の追求(その1)Web標準準拠では、Web標準準拠が普及した過程については詳しく掘り下げませんでした。当社が制作物の品質向上に取り組んできた道のりを振り返るシリーズ記事の第2回として、その過程にスポットを当てます。なぜWeb標準が重要か、その価値を広く当社のお客様や社内向けに訴求するべく最初に取り組んだのが、セミナーの企画・開催です。

2004年から2008年にかけて、Web標準セミナー(基礎編)は都合11回を開催。またその後継として、Web標準セミナー(応用編)を2009年に開催しました。その合間を縫うように、ブラウザベンダーのご担当者様にも協力をいただき、「IE7とWeb標準準拠」解説セミナー、Internet Explorer 8とWeb標準セミナーをそれぞれ開催しています。

ちょうどその時期にBlogが流行、定着し始めていたこともあり、2005年2月にWeb標準Blog開設。以後2013年2月まで、Web標準に特化した記事を執筆・公開し続けました。私自身はそのBlog運営の最初期において、Web Standards Project(WaSP)参加していたことから、WaSP Buzzにある記事の日本語訳の提供を担当していました。

また、Web標準関連の書籍の出版を通じた普及にも取り組みました。主には、先行してWeb標準準拠へのムーブメントが盛り上がっていた英語圏の書籍の日本語版に対し、監修の立場として関わらせていただきました。既に絶版・入手困難となっているものばかりですが、出版時期の古いものから順に紹介します:

  1. Designing with Web Standards〜XHTML+CSSを中心とした「Web標準」によるデザインの実践
  2. Web標準デザインテクニック即戦ワークブック〜XHTML+CSSを正しく賢く書くための15問
  3. スタイルシート スキルアップ・デザインブック I
  4. スタイルシート スキルアップ・デザインブック II
  5. CSS Zen Garden Book
  6. マイクロフォーマット 〜Webページをより便利にする最新マークアップテクニック〜
  7. Webデザイン プロフェッショナルワークフロー・バイブル
  8. プロクリエイターの作例に学ぶ XHTML+CSS達人テクニック
  9. 入門 HTML5

ちなみに私自身が監訳したのは、9冊中最初の7冊です。上記の一連の取り組みと並行して、各種雑誌・メディアへの寄稿やイベントでの登壇にも、積極的に取り組みました。数が多いため個別には取り上げませんが、個人的にはイベント登壇の端緒となったCSS Nite Vol.3を特に印象深く記憶しています(コラム「Web標準のススメ」参照)。

当社が取り組むより前からWeb標準の必要性や重要性を世に訴え、またその普及に取り組んでいらした個人の方々や組織、企業の活動とも相まって、社内外を問わずWeb標準準拠は普及しました。社内的に各種の取り組みに一区切りつけたのは、Web標準の名を冠した組織である「Web標準チーム」を「モバイルチーム」に改称した2011年のことだったと思います(コラム「Web標準からモバイルへ」参照)。

品質の追求(その3)アクセシビリティ標準対応に続きます。